八条学園騒動記
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第七百八十五話 壊血病その九
「死刑にならないで強制労働もね」
「受けないね」
「あっちはね」
「凶悪犯なんて」
それこそとだ、トムは言った。
「どうしてもいいのに」
「死刑にもしてね」
「強制労働だってね」
「これ実際にやってるけれど」
ペリーヌはこう前置きしてトムに話した。
「軍隊の先頭に立たせて」
「矢面にするんだよね」
「敵の攻撃の盾にしたり」
「機雷原進ませてね」
「機雷除去させて」
その命で以てだ、所謂懲罰部隊であるが連合では凶悪犯に対しては奏した舞台に編入もさせているのだ。
「そうしてね」
「それでだね」
「もうね」
それこそというのだ。
「どんどん始末すればいいのに」
「あっちじゃそんなことしないね」
「そうなのよ」
これがというのだ。
「本当にね」
「甘いというかね」
トムは軽蔑を込めて言った。
「馬鹿としか言い様がないね」
「その通りね」
ペリーヌもまさにと答えた。
「私もそう思うわ」
「そうだね」
「それでね」
さらに言うのだった。
「私もね」
「馬鹿だと思うね」
「完全にね」
「海賊なんて元々悪い奴で」
「大抵ね」
「外縁部に逃げて」
連合の彼等の話をした、連合の法律は言うまでもなく連合の領内において適用されるものでその外では適用されず外縁部でもそうなのだ。
「好き放題やってる」
「そんな連中だから」
「それでね」
そうであってというのだ、トムは言った。
「もうね」
「どうしてもいいのに」
「それがよ」
連合の考えをさらに話した。
「あの連中はね」
「そんなことしないで」
「精々一生刑務所よ」
「強制労働も受けずにね」
「それこそね」
「間違ってるよ」
はっきりとだ、スターリングは言い切った。
「凶悪犯に甘いなんて」
「その通りよ」
蝉玉も言った。
「無法者で悪いことばかりしていたら」
「辺境部の人達を襲ってね」
「そんな連中だとね」
「どんどん死刑にするか」
若しくはというのだ。
「強制労働か懲罰部隊でね」
「使い潰す」
「そうしないとね」
さもないと、というのだ。
「駄目よ」
「そうだよ、というかね」
スターリングはさらに言った。
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