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金木犀の許嫁

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第五十一話 自然の知識その一

               第五十一話  自然の知識
 佐京は夜空に話した。
「忍術でサバイバルは飲んで食べるものでレンジャ―やボーイスカウトの人達と同じ様なことをするんだ」
「そうなのね」
「だから別に特別でも過酷でもないから」
「普通のものなのね」
「そうだよ、ワンダーフォーゲルとかともね」
「同じなのね」
「そうなんだ」 
 夜空にプールを出て一緒にプールサイドを歩きながら話した、五人で休憩する場所に向かう為に歩いている。
「だから特別視しなくていいよ」
「そういうことね」
「それでまず飲みものはね」
 それはというと。
「地面からビニールを使って確保できるし」
「ボーイスカウトとかの知識ね」
「そう、川でも手に入るしね」
「確かそうしたお水は」
「地面から確保してもね」
 そうした場合でもというのだ。
「濾過して沸騰させて」
「熱消毒ね」
「そうしてね」
 それでというのだ。
「飲むことだよ」
「やっぱりそうよね」
「うん、生水は毒だから」
「細菌とかいて」
「だからそうして」
 沸騰等をさせてというのだ。
「飲むことだよ」
「そうしないと駄目ね」
「そう、それで食べるものは」 
 佐京はこちらの話もした。
「夜空さん茸のお話したけれど」
「毒茸は要注意よね」
「茸以外にもね」
 これだけでなくというのだ。
「山のもの全体でね、食べられるかどうか」
「ちゃんと知っておくことね」
「そう、そしてね」
 それでというのだ。
「熱することが出来たら」
「熱して」
「食べることだよ」
「火を通して消毒ね」
「そう、淡水魚は特にね」
「寄生虫がいるから」
「ちゃんと火を通して」
 そうしてというのだ。
「食べないと駄目だよ」
「そういうことね」
「昆虫も食べられるけれどね」
「蝗や蜂も食べられるしね」
 夜空もこのことは知っていた。
「他の虫もよね」
「ジョロウグモなんかチョコレートそっくりの味がするらしいよ」
「そうなの」
「けれどやっぱりね」
「火を通した方がいいわね」
「食べるならね」
 佐京はこのことは強く言った。
「そうじゃないと駄目だよ」
「そうよね」
「だから火は絶対に必要で」
 そうであってというのだ。 
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