ドリトル先生の長崎での出会い
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第六幕その十二
「日本ではね」
「最早国民食の一つで」
「皆好きだしね」
「自衛隊では特にだよね」
「よく食べられているね」
「そう、週に一回はね」
それこそというのです。
「絶対にだよ」
「食べてるよね」
「海上自衛隊でもね」
「そうしているわね」
「金曜日にね」
この曜日にというのです。
「食べるんだよ」
「曜日がわかる様に」
「そうしているね」
「日本では」
「そうだよ、そしてね」
そのうえでというのです。
「海上自衛隊の大きな基地のある街では」
「名物だよね」
「横須賀でも舞鶴でも」
「そしてこの佐世保でも」
「当然呉でもだよね」
「そうだよ、カレーなくしてね」
先生はスプーンで食べながらお話しました。
「海上自衛隊は語れないよ」
「海軍からだよね」
「こうして食べてたんだよね」
「昔から」
「そうなんだ、昔はルーがなくて」
カレールーがというのです。
「一からスパイスを調合していたんだ」
「沢山の」
「インドでそうしているみたいに」
「昔はだね」
「そこから作っていたね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「海軍の頃はね」
「そこが違ったね」
「今とはね」
「今はカレールーがあってね」
「調合する必要がないね」
「そうだよ、カレールーも馬鹿に出来ないよ」
売られているそれもというのです。
「本当にね」
「全くだね」
「軽く見られないわね」
「カレールーにしても」
「決してね」
「そうだよ、カレーが手軽に食べられる」
先生はにこりとしてお話しました。
「そのことだけでもね」
「素晴らしいことだね」
「皆がそう出来ることは」
「そのこと自体がね」
「そうなんだよ」
こう言うのでした、そしてです。
皆でカレーを食べていきますが皆そのカレーを食べてそのうえでふとこんなことを言ったのでした。
「このお店のカレー甘いね」
「甘口か辛口かっていうと」
「そっちよね」
「甘口だね」
「そうだね、林檎と蜂蜜が入っていて」
それでと言う先生でした。
「どちらかというとね」
「甘口だね」
「当然スパイスも入っているけれど」
「そう言っていいわね」
「甘口のカレーだね」
「辛口のカレーもいいけれど」
それと共にというのです。
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