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金木犀の許嫁

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第五十話 汗水流してその二

「よく賄いを沢山いただきました」
「沢山ですか」
「はい、ラーメン一杯だけ等ではなく」
 それで全てでなくというのだ。
「他にもです」
「いただいていたんですか」
「三品位はです」
「出ていたんですね」
「そこにデザートもありまして」
 幸雄は話を続けた。
「ジュースもです」
「飲まれていましたか」
「はい、ですから」
 幸雄は佐京に笑って話した。
「体重には気を付けていました」
「その時は」
「それで休憩時間は」
 その時はというと。
「意識して」
「そうしてですか」
「そのうえで、です」
 それでというのだ。
「泳いでいました」
「そうだったんですね」
「そうでした」
 アルバイトしていた頃はというのだ。
「沢山食べますと」
「カロリーを摂取するので」
「ですから」
 それでというのだ。
「泳いでいました」
「そうでしたか」
「水泳はいいスポーツですね」
 こうも言ったのだった。
「身体全体を動かすので」
「カロリーをよく消費しますね」
 夜空も応えた。
「本当に」
「スポーツは多いですが」
「その中でもですね」
「水泳はです」
 このスポーツはというのだ。
「特にです」
「カロリーを消費しますね」
「はい」
 幸雄は夜空にも話した。
「ですからその時はです」
「アルバイトもされて」
「泳いでもいました」
「そうだったんですね」
「そしてその結果」
 幸雄は微笑んで話した。
「太りませんでした」
「それは何よりですね」
「食べて飲んでもです」
 そうしてもというのだ。
「動けばです」
「そしてカロリーを消費すれば」
「太りません、ただ」
「ただ?」
「身体を動かしますと」
 幸雄はこうも言った。
「その分筋肉はつくので」
「あっ、筋肉は重いので」
 夜空はすぐにわかった。
「体重自体は」
「減らないかも知れません」
「そうですよね」
「ただ脂肪はです」
 これはというのだ。 
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