姉の作る高カロリー料理
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第二章
それで二人はそれぞれ結婚して家庭を持ったが。
「旦那に言われたのよ、お料理脂っこ過ぎるから」
「控えてくれって言われたの」
「そうなの」
「そうよ、お姉ちゃんのお料理ってね」
スマートフォンでだ、妹は姉とやり取りをする中で言った。
「カロリー高いのよ」
「そうだっていうのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「多少でもね」
「抑えるべきね」
「さもないとお姉ちゃんは水泳しているから体型変わらなくても」
「旦那太ってきたわ」
「でしょ?太り過ぎはね」
それはというのだ。
「本当にね」
「よくないから」
「だからね」
それでというのだ。
「もうね」
「カロリー抑えることね」
「そうしてね。とはいってもね」
ここで直美は幸世にこうも言った。
「お姉ちゃんのお料理でもアメリカのお料理よりはね」
「カロリー低いわね」
「あそこのお料理はね」
アメリカのそれはというのだ。
「ちょっとね」
「カロリー高過ぎるわね」
「お姉ちゃんのお料理以上にね」
「だからあそこまで太るのね」
「そうした人が多いわ」
「そうよね、だから」
それでというのだ。
「お姉ちゃんはましよ」
「アメリカのお料理よりは」
「それは言うわ、けれどね」
「ええ、旦那に言われたし」
「これからは抑えてね」
「そうするわ」
姉は妹に約束した、そうしてだった。
実際に作る料理のカロリーは抑える様になった、すると彼女の夫は痩せた。そこで幸世はやはり自分が作る料理はカロリーが高くそこは抑えていかねばならないと自覚したのだった。それで妹もよしとなったが。
二人の母は娘達が実家に帰った時にだ、笑って話した。
「カロリーだけじゃないわよ、気を付けるのは」
「私達よく言い合っていたけれど」
「お料理についてはなのね」
「確かに幸世のお料理はカロリーが高いけれど」
このことは事実だがというのだ。
「直美のお料理は塩分高いから」
「それ旦那に言われたわ」
直美もそうだと答えた。
「そのせいで会社の健康診断で言われたって」
「お母さんは最初糖分だったし」
「カロリーだけじゃないのね」
「味付けはね、お父さんに言われたから」
姉妹の父で今は年金生活の彼にというのだ。
「二人共色々気を付けてね」
「そうするわ」
「これからはね」
姉妹は母の言葉に頷いた、そしてそうしたことにも気を付ける様にした。そのうえで健康な生活を続けたのだった。
姉の作る高カロリー料理 完
2025・1・19
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