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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第一話 恐怖の居合ホームランその十四

「誰ですか?」
「畑中耕作っていうのよ」
 朱美は五代にそのボクサーの名前も話した。
「知ってる?」
「あっ、知らないです」 
 五代は右手を頭の後ろにやって答えた。
「そうした人ですか」
「アジアチャンピオンでね」
「今度世界にも挑戦しますか」
「そうした人なのよ」
「それでその人をですか」
「大谷選手がいるチーム試合するならね」
 それならというのだ。
「刺そうわよ」
「わかりました」
「別々のチームになるかも知れないけれど」
 朱美はこうも言った。
「その人達が試合して勝ったらね」
「大谷選手が阪神に来てくれるから」
「いいでしょ、じゃあね」
「はい、声をかけましょう」
「それじゃあね」
 こうしてだった、朱美は向田ジムに連絡を入れた。すると向田は丁度大谷翔平がクライマックスファイナルでストッパーを務めた試合を観て言った、見れば畑中耕作とシスターアンジェラと修道院長にジムの面々とだ、畑中が戦って来たボクサー達もいる。
 大谷の投球を観てだ、向田はテレビの中の彼について唸って言った。
「何こいつは」
「バケモノですよね」
「有り得ないですよ」
 俊平と石田も唸って言う。
「一六五キロストレートなんて」
「どうやったらこんなボール投げられるんですか」
「若しもだ」
 向田は腕を組んで言った。
「大谷選手がボクサーならな」
「世界チャンピオン間違いなしですね」
 修道院長が笑って言ってきた。
「もう」
「そうだよな」
「はい、それも伝説に残る」
「そこまでだな」
「そうですね」
「いや、本当にな」 
 向田はさらに言った。
「ボクサーじゃねえのが残念だ」
「うん、どんなスポーツをしても凄くなるよ」
 タコス八郎は言い切った。
「大谷選手はね」
「ランクはヘビー級だな」 
 鬼丸勝平はこう言った。
「これだけ大きいからな」
「日本人離れとかいうものじゃないだろ」
 天草二郎もその体格について話した。
「もうな」
「しかもそれで動きが速いんだ」 
 赤城圭二も言った。
「俺達よりずっとな」
「俊敏でしかも細かいぞ、この人」
 松阪太郎が見てもだった。
「これはかなりだな」
「若しヘビー級でもこの速さなら」
 来栖正良も言った。
「本当に強い」
「俺達じゃ相手にならないな」
 夜叉丸ヒロシも思った。
「これはな」
「プロ野球選手でよかったかと」
 桜学は心から思った。
「若しボクサーなら」
「勝てる相手じゃないね」
 紅流星は確信した。 
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