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彼は いつから私の彼氏?

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9-5

 新幹線から在来線への乗り換え口。翔琉の顔が見えると、思わず手を振ってしまった。

「お帰り お父さんの配信見てたよ すごい すごい 水澄 最後まで打ち合いでさー ドキドキして見てたよー」

「ふふっ 最後は負けてしまったけどネ」

「何言ってんだよー あそこまでやったら 二人とも優勝だよー 相手は水澄の元相棒だろう? 悔いないんじゃぁないか?」

「そーだね スッキリしてる また 競いあえるってね」

 それから、大津まで行くと、もう食べるとこも閉まっているだろうからと、改札口の外に出て、食事を済ませてから大津まで行って、歩いて大津港まで。ホテルのチェックインを済ませた時は、もう11時近かったのだけど、もう一度、二人で琵琶湖のほうに散歩に出て行った。湖水の中にライトアップされた噴水も印象的で、私はしっかりと翔琉の腕につかまりながら歩いていたのだ。

「ねぇ 家には なんて言って出てきたの?」

「あぁ 友達と夜釣りに行くって」

「そんなの お魚持って帰んなかったらー?」

「なんとでも 言えるさー 持って帰ってもしょーがない魚だから 放したとかね」

 芝生に座った時、翔琉は私を抱き寄せて来て、唇を合わせてきて、舌が私の中をなぞって来て、私も応えていて甘~い感覚が・・・。翔琉の手が胸からスカートの裾の中に入ろうとしてきて、無理やりショーツの縁に届いていたのだけど

「むりよー インパンなんだからー ここじゃーぁ 嫌!」と、私は遮っていた。

 ホテルに戻った時には、12時近かった。翔琉が先にお風呂に入ってバスローブで出てきた。私は、バスタブに浸かりながら、最初に浮かんだのが、私が放ったスマッシュ 決まった後、頭を振りながら呆れた顔をしていた秋元蓮花の顔 そして、私の必殺を返した後 ニャっとして あなたのことなんて全部わかるわよーと言っているような花梨の顔 が蘇っていた。それからー 翔琉のこと・・・お正月にお母さんに揃えてもらったピンクのフリルで飾られた上下の下着を用意してきたものの 覚悟していたつもりなんだけど、迷っていた。秋元蓮花はあの時、インターハイで待って居るわよって・・・高校に入ったら、あの人との闘いは続くのだろう。そして、全日本、オリンピックまで。私 翔琉のものになりたいんだけど、その後 身体が・・・我慢出来なくなって翔琉を求めるようになってしまったら、どうなるんだろうか 今までのように卓球に打ち込めるんだろか とか・・・思案してしまっていた。

 バスローブを着て、出て来ると、翔琉は窓の外を眺めていて

「残念ながら噴水のライトはさっき消えてしまったよー 灯が寂しいもんだよー」と、翔琉は言ったけど、私も窓際に・・・

「暗いもんなんだねー 琵琶湖って あの遠くに見えるのって琵琶湖大橋よ きっと」それでも窓の外を見ている私の顔を振り向かせて、翔琉はキスしてきて、バスローブの紐を解いて脱がそうとするのだ。

「いゃぁーん 外から見られちゃうよー」

「遠くて見えないさー」と、言いながらカーテンを閉めて、私のバスローブを肩から剥がすようにしてベッドに押し倒してきた。

「水澄 可愛いのん・・・そんなのって興奮するなぁー」

「やぁーだぁー そんなにじっくり見ないでよー」翔琉はベッドの上に私を寝かせおいてピンクの下着姿を上から下まで見ている。そして、自分のバスローブを脱ぎ去って、覆いかぶさってきた。彼は何にも身につけて無かったのだ。しばらく、私の唇を奪ったり、差し入れてきた舌で私の舌とか歯を突いたりしていたけど、そのうち、首筋とか耳の後ろに這わせるようにして、手は胸とかお尻を撫でていた。その間、私は小さな喘ぎ声しか出せなかったのだ。

 そのうち、ブラを・・・そして、ショーツも脱がそうとしてきて・・・

「ねぇ 明るいまんまなのー 恥ずかしいー」

「うん しっかりと 水澄の全てを見たい 可愛いよ」

 全て脱がされてしまった私の頭からつま先までを上から眺めるようにしていて・・・「いやだよーぅ 恥ずかしい」と、私は翔琉に抱き着いていった。

 今度は私の身体の隅々にまで唇を這わすようにしていて、私も時々「あっ」「あぁ~ん」とジーンと感じることもあった。(翔琉 そんなのー どうしてー こんなことするの初めてじゃぁないのー だめよ だめー 感じるぅー 声が出てしまうぅー 恥ずかしいんだらぁー)と、だんだん頭ん中が白くなって、自制がきかなくなってきていた。時々、乳房のまわりを吸われたり、翔琉のが私のあそこに触れたりすると、気持ち良くって、ビクンとして思わず 恥ずかしい声を押さえられなかったのだ。

 私の身体から離れて、翔琉は何かを取りにいったようで、私は、6年生の時とか今も学校の授業で教え込まれていたから、その時 避妊具なのだろうことを察していた。

「翔琉 私は翔琉とひとつになりたいよ だけど、全中の頂点には来年も立ちたい。高校に行ってもインターハイでも・・・成績も学年でトップになりたいの 今年も、必死でやってきたわ でも いつもアップアップなのよ 翔琉のことはほぉたらかしよねー だから、翔琉と して・・・流されてしまって、いつも翔琉を求めるようなるのが怖いの だから、するの今日だけね しばらくは我慢するのって良い? こんな私でも・・・」

「わかった それでも水澄のこと 好きだ お前は輝いているんだものなー まぁ 思い出しながらマスでも掻いて我慢するよー」

「・・・マス掻く? ・・・ やだぁー もぉー 我慢出来なくて 他の女の子となんか やーぁよー どうしてもってなったら ちゃんと私に言ってよねー」

「そん時は?」

「だからー そん時はそん時よ!」

 その後、二人は抱き合ってお互いの身体を貪ったあと、私は一瞬 痛みが走って、翔琉のを自分の中に感じていたのだ。だけど、翔琉にしがみついて、幸せを感じていたのかも知れない。そのまま、二人は寝てしまったのだろう。朝になって、翔琉はシャワーを浴びてきたのか、ベッドに寄り添ってきた時、私は、抱き着いていて、もう一度とおねだりしていた。こうして、ある意味 私は翔琉のものになったのだ。

「ねぇ 私 翔琉の彼女? それとも翔琉の女になった?」

「う~ん 俺の女」

「へぇー 女かぁー ねぇ 全国の女子中学生2年 なのに 彼の女って 何パーセントなんかなー そんなに居ないよねー」

「はあー 水澄は全国頂点だよ そんなのを俺の女だって言えるのは 俺だけだよ」

「そうかー やっぱり 私は翔琉の女になったんだよね! でも 幸せなんだぁー 夢がもう ひとつ 叶った」 
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