星河の覇皇
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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその五十四
「そしてです」
「国防省もあるな」
「軍を統括し国防計画も考え実行に移せる」
「そしてその国防省は常に他国を見てだ」
「国防を考えています」
「だから違うな」
「全く」
これまでとはというのだ。
「他国に攻められる様なことはです」
「許さないな」
「はい、国防省としては」
「それは何よりだ、ではな」
「これからもですね」
「宜しく頼む」
是非にとだ、キロモトは八条に述べた。
「これからもな」
「それでは」
「連合は確かに他国への関心が薄いが」
それでもというのだ。
「君の様な人物もいてな」
「そうしてですか」
「他国を見て動いてくれる人材がいてくれれば」
「ことは成る」
「そうだ、国防もな」
こちらもというのだ。
「そうなる、だからな」
「私はこれからもですね」
「私の政権では国防長官だ、これからも他国も見てだ」
「連合全体にですね」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「守ってくれ」
「承知しました」
「国防あってこそだ」
まさにとだ、キロモトはさらに言った。
「何事も行える」
「国が安全であるならば」
「それでな」
「そうです、まずはです」
「市民と国土を守ることだ」
「この二つを守れないのなら」
「国家は成り立たない」
全くという口調での言葉だった。
「やはりな」
「そしてそれには他国を見ることであり」
「君も見ている」
各国をというのだ。
「そしてだな」
「はい、そのうえで常に今以上のです」
「優れた国防を考えてだな」
「実行に移していきます」
「現状で満足しないな」
「世の中に完璧というものはありません」
八条は一言で言い切った。
「それはです」
「全くないな」
「はい、ですから」
「国防もだな」
「万全はないので」
今話している通りにというのだ。
「ですから」
「常によりよいものにすることをだな」
「していきます」
まさにというのだ。
「その様に」
「世の中に完璧なものはないだな」
「左様ですね」
「これで終わりというものはな」
まさにとだ、キロモトはリーの言葉に頷いて応えた。
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