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おぢばにおかえり

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第八十三話 回廊ひのきしんその七十七

「僕でよかったら」
「助けるのね」
「そうします」
「そうなのね」
「恩を忘れたら終わりですから」
「そう、それはね」
 まさにとです、私も思いました。
「その通りよ」
「そうですよね」
「受けた恩はね」
「忘れたら駄目ですね」
「感謝もね」
「いつも心に刻んでいます」
「その二つは忘れないって」
「感謝、慎み、助け合いですね」
 おみちでいつも言われていることです。
「大事なのは」
「そう、本当にね」
「この三つは何があっても忘れないで」
 そしてというのです。
「その中でもまず」
「感謝ね」
「そして恩は」
「新一君そうした考えがあるからね」
 だからです。
「筋はいいと思うわ」
「そうですか」
「よく恩や感謝を知らない親戚の人のお話するけれど」 
 父方のお祖母さんや叔父さんのです。
「反面教師にして」
「それで恩や感謝を忘れない」
「お二人の大叔母さんね」
「仰木さんや他のです」
「そうした人達をなのね」
「ひながたにしまして」
 そしてというのだ。
「やっていって」
「恩や感謝を忘れないのね」
「そうなんです、そして行いにもです」
「反映させてるのね」
「おみちってそうですよね」
 新一君の方から言ってきました。
「言うだけ考えるだけじゃなくて」
「そう、行動がね」
「大事ですね」
「むしろ一番大事なのは」
 それはです。 
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