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世界の礎

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第一話その十四

「当然何処に生まれただの種族だのにもだ」
「こだわられずに」
「それでだ」
 そのうえでというのだ。
「登用してな」
「そのうえで」
「働いてもらう」
「そうしていかれますか」
「また言うが身分はだ」
 それはというと。
「私にとっては何でもない」
「貴族でも平民でも奴隷でも」
「そうだ」
 全くというのだ。
「それぞれの才を持つ者はな」
「是非ですか」
「用いる」
 そうするというのだ。
「身分に関わらずな」
「そうされますか」
「そしてだ」
 義青はさらに言った。
「国の発展に働いてもらう、あとだ」
「あと?」
「報酬は領土ではやらない」
「土地ではないのですか」
「そうだ、金を与える」
「金ですか」
「土地を褒美をして与えるとな」
 そうしていくと、というのだ。
「やがて土地はなくなるな」
「確かに」
 カニも義青の言葉を聞いてその言葉について頭の中で考えた、そうして人が多いなら土地はどうなるかを考えて言った。
「そうですね、だからですか」
「それぞれの立場に応じてだ」
「役職が高く重要ならば」
「それに応じてだ」
「褒美を増やすのですね」
「そうしていく、それに土地を与えれば」
 義青はどうなるかも話した。
「そこにいる民達も治めることになるな」
「その通りです」
「そこから兵を持ちな」
「その兵で叛乱も起こす」
「そうもなるからな」
 だからだというのだ。
「それを防ぐ為にもな」
「土地ではなく金ですか」
「それを報酬をし」
 そうしてというのだ。
「一月に一度な」
「決まった時に」
「そうしていく、そのこともいいな」
「わかりました」
 こう話してだった。
 義青は人も用いることにした、だがそれで終わりではなく他にも治めるにあたって多くのことを定めていくのだった。


第一話   完


                    2024・10・23 
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