ハッピークローバー
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第百五十四話 仮面その五
「カレー特にカレーうどんを食べる時は」
「注意しないとね」
「それが大変だな」
「そうなのよね」
「俺も気を付けないとな」
「宜しくね、鳴海っちの服洗う時もあるから」
「昔からそうだよな」
鳴海は伴侶の様な顔で笑って応えた。
「かな恵がうちの家事手伝ってくれてな」
「鳴海っちの服洗濯機に入れてね」
「干してくれたりな」
「鳴海っちがうちに来てお泊りして」
「そんな時もあるよな」
「だからね」
そうしたことがあるからだというのだ。
「ちゃんとね」
「しておくな」
「白い服ってそれだけで汚れ目立つのよね」
かな恵はこうも言った。
「カレーでなくてもね」
「他の汚れもな」
「そう、ブラウスだって白多いけれど」
「制服のな」
「部活のユニフォームでもね」
「体操服も上そうだしな」
「けれどお洗濯の時ね」
「大変なんだな」
「そうなのよね」
「そこが問題か」
「白だと清潔感あるけれど」
それでもというのだ。
「そこがね」
「問題か」
「そうなのよね」
鳴海にカレーを食べながら難しい顔で話した。
「白い服は」
「成程な」
「だから色のある服はね」
「いいんだな」
「そうなのよね」
「洗濯も考えないとな」
「そう、お洗濯もしないとね」
さもないと、というのだ。
「駄目だしね」
「お料理にか」
「それにお洗濯もね、実はこの前お母さんともお話したし」
洗濯の話をというのだ。
「おばさんともね」
「したんだな」
「それぞれね」
「母ちゃんともか」
「おばさんそれでそうそうってね」
鳴海の母はというのだ。
「大きく頷いてくれたわ、右の人差し指を上下に振りながらね」
「母ちゃんらしい仕草だな」
「そうよね、兎に角お洗濯はね」
「白はか」
「この色の服は汚れが目立つから」
だからだというのだ。
「洗い落とすのにね」
「苦労するか」
「だから汚れた部分ね」
「塗る洗剤使うんだな」
「これも知恵よね」
かな恵はまた笑って話した。
「まさにね」
「ああ、そんな便利なものもあるんだな」
「世の中にはね」
「そうなんだな」
「こうしたものがあればいいなってね」
その様にというのだ。
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