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第百五十三話 スカートの丈その六

「攻撃するならね」
「本物の悪人よね」
「それもかなり悪質なね」
 悪人の中でもというのだ、一口に悪人と言っても質や中身があるのだ。極悪人という言葉があるのもその為だ。
「それになるわ」
「そうそう、もう何でも食べていいのよ」
 かな恵も言ってきた。
「鯨も兎も犬もね」
「それぞれの国の食文化よね」
「そこで無闇に否定すると」
「駄目で」
「まして嘘吐いてね」
「攻撃したら」
「もうね」
 その時点でというのだ。
「悪人よ」
「そうなるわね」
「それもかなり悪質な」
「嘘まで吐いて他の人の食文化攻撃するなら」
「それも差別まで煽るとね」
「やったらいけないことね、何かね」 
 一華は首を傾げさせて言った。
「自分の目的の為には嘘もよし」
「そうして攻撃してもね」
「そんな人いるわね」
「食べものについてもね」
「そうね、というかね」
 ここで一華はこう言った。
「兎食べるって普通よね」
「世界中で食べてるわよ」
 かな恵は即座に答えた。
「日本でもね」
「そうよね」
「兎追いしって歌あるじゃない」
「ふるさとね」
「あれは狩りしてね」
「食べるわね」
「日本でも食べてたし」
 それにというのだ。
「今もね」
「食べられるわね」
「フランス料理のレストランに行ったら」
 それこそというのだ。
「本当にね」
「普通によね」
「食べられるし通販でもね」
 それでもというのだ。
「兎肉買えて」
「調理して食べられるわね」
「鰐や鶉だって」
 こうした生きものの肉もというのだ。
「そうよ」
「普通に食べられるわね」
「若しそれ知らないで他の国の人攻撃してたら」
「馬鹿ね」
 一華は蔑んだ目になって述べた。
「極めつけの」
「そうよね」
「そこまで馬鹿になったら」
「どうしようもないわね」
「それこそ誰が何しても」
 それこそというのだ。
「どうにもならないわね」
「もうね」
 富美子も眉を顰めさせて語った。
「そこまで馬鹿になると」
「誰が何してもね」
「賢くならないわね」
「人って頭よくなるにも」
 それにもというのだ。 
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