神々の塔
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
最終話 誓い合う心その七
「基本な」
「そうですね」
「ああ、そしてな」
芥川は話を続けた。
「紅茶とかはな」
「お砂糖を入れていいですね」
「そうや」
「確かにお握りに甘いお茶は合わないです」
「そやろ」
「だから私も普通に飲むです」
砂糖を入れずにというのだ。
「寒くないですし」
「ああ、何でお砂糖をとことん入れるか」
リーがそれはと言った。
「寒いからやな」
「寒いとそれだけでカロリー減るしな」
羅も言った。
「寒さに身体が対抗する為に」
「そや、それでや」
「ロシアではお茶にお砂糖とことん入れるな」
「そうしてカロリー摂取するな」
「寒さに対抗する為にな」
「厚着してな」
そうしてというのだ。
「家のドアや窓三重にしてもな」
「そしてお酒飲んでもな」
「まだ足りんで」
「そうして飲むんや」
「ロシア故やな」
「まさにな」
「ニューヨークも冬寒いけどな」
メルヴィルはそれでもと言った。
「流石にそこまではな」
「せえへんな」
「ああ」
トウェインにその通りだと答えた。
「幾ら何でもな」
「ロシアの寒さは別格やな」
「あっちの世界でもそうでな」
「こっちの世界でもな」
「料理も脂っこいしな」
「兎に角カロリー摂ろうとしてるな」
「飲んで食ってな」
「いや、そう思うとな」
施はそれならと言った。
「麦茶に砂糖入れるかも知れんな」
「ロシアの考えやとね」
アレンカールも言った、連合の十人はそれぞれ食べ続けている。
「そうなるわね」
「そやな、けどやっぱりな」
「普通麦茶にお砂糖はないわね」
「他の日本のお茶にもな」
「そうよね、あたいグリーンティー好きやけど」
「グリーンティーには入れるけどな」
「お抹茶には入れないわね」
こちらにはというのだ、俗にグリーンティーは冷やしたものであり抹茶は熱いものだ。基本は同じである。
「そうよね」
「茶道ではな」
「茶道部の子達の前でお抹茶にお砂糖入れたら」
「違うって言われるな」
「そうよね」
「その国それぞれの飲み方があるわ」
シェリルは静かに述べた。
「そこは理解する」
「そうすることですわね」
「それでやっぱりお握りの時はな」
エカテリーナに応えてさらに話した。
「やっぱりな」
「日本のお茶ですわね」
「そしてお砂糖は入れへん」
「それが美味しいですわね」
「そこも好みやが」
しかしというのだった。
「やっぱりな」
「入れない方がいいですわね」
「そやな」
「そうですわね」
エカテリーナも確かにと頷いた。
ページ上へ戻る