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星河の覇皇

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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその三十

「このことはです」
「問題といいますか」
「注意しないと」
 さもないと、というのだ。
「これはです」
「こちらもですね」
「大いに発展しませんと」
「追いつけないですね」
「追い越すことは」
 さらにというのだ。
「難しいです」
「発展に専念している国なら」
「やはりです」
 どうしてもというのだ。
「その度合いもです」
「大きいので」
「敵である我々も」 
 やはりというのだ。
「かなりです」
「発展することですね」
「毎年二桁の成長率です」
「十パーセント台の」
「そして人口もです」
 これもというのだ。
「百年で二倍ずつです」
「増え続けて来ましたね」
「それが今度はです」
「さらに増加率が上がり」
「百年で三倍、成長率も」
「さらにですね」
「上昇しています、元々巨大国がです」
 それがというのだ。
「巨大になり続けています」
「無限にそうなる様ですね」
 貴族はこの言葉も出した。
「まるで」
「この千年の間そうですね」
「あの国は発展に必死になり」
「そしてです」 
 そのうえでというのだ。
「実際にです」
「発展していますね」
「毎年十パーセント台の成長で」
「人口も増え続け」
「巨大になり続けています」
「神話でも聖書でもです」
 貴族はここでこう言った。
「そのラドンもテューポーンも」
「それにですね」
「ヨルムンガルドもフェンリルも」
「そしてですね」
「リバイアサンも」
 聖書のこの巨大な海のドラゴンもというのだ、尚この怪物の姿は実は鯨であるとも言われていて諸説ある。
「巨大ですが」
「巨大ならですね」
「それ以上はです」
「大きくならないですね」
「そうですが」
 アランソに話した。
「しかし」
「それでもですね」
「あの国はですね」
「そうです、神話や聖書なら巨大なものは」
「巨大なままですが」
「この世界ではどうか」
 こう貴族に話した。
「ヨルムンガルドを地球を一周して終わりでしたが」
「それ以上は成長しなかった」
「ですが」
 それでもというのだ。 
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