星河の覇皇
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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその二十五
「ですが連合は」
「如何に巨大で体力があろうとも」
「不死身ではありません」
「限界がありますね」
「人の造り出したものは全て限界があります」
アランソは言い切った。
「それは何故かといいますと」
「人間に限界があるからですね」
「人間の悪意と成長に限界はありませんが」
しかしというのだ。
「その時の限界は必ずです」
「存在しますね」
「ですから」
「連合にもですね」
「限界があり」
「それ以上のダメージを与えれば」
「勝てます」
それが可能だというのだ。
「若しくは頭を使えば」
「それで、ですね」
「勝てます、その知恵もです」
「我々にはありますね」
「ヘラクレスにです」
そのラドンにまつわる英雄の話をした。
「その勇気に」
「さらにですね」
「はい」
その力に加えてというのだ。
「我々にはもう一つ力があります」
「それが知恵ですね」
「オデュッセウスの」
この英雄の、というのだ。
「それがありますので」
「ヘラクレスの勇気とですね」
「オデユッセウスの知恵が」
「この二つがあれば」
「それで、です」
まさにというのだ。
「遠い先になるでしょうが」
「そういうことですね」
「そうなる様にです」
「今国政を進めておられますね」
「私も副首相として」
この役職からというのだ。
「そうしていきます、有り難いことに支持は高いです」
「政権の支持率は八十六パーセントですね」
「今現在は」
「左様ですね」
「支持が低いと」
それならとだ、アランソは民主主義の絶対の鉄則を話した。これは民主主義なら絶対だが実は専制主義でも独裁国家でも同じだ。
「もうそれで、です」
「政権はですね」
「倒れます、そして政策も」
これもというのだ。
「実現出来ません」
「左様ですね」
「こうした意味で政治家は人気商売です」
「その通りですね、私もです」
貴族も述べた。
「貴族院の議員ですが」
「左様ですね」
「若し人気がないですと」
それならというのだ。
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