スーパー戦隊超決戦

「そうすればいいのだ」
「そういうことね」
「それで私もだ」
　猿原自身もというのだ。
「働いている、また現金に触れずともな」
「暮らしていけてるの」
「今はキャッシュがある」
　それがというのだ。
「だからだ」
「お金も扱えるのね」
「そうなのだ」
　そうなっているというのだ。
「これがな」
「それじゃあ」
「普通に生活出来ている」
　今はというのだ。
「有り難いことにな」
「それはよかったわね」
「これまでも生活出来ていたが」
　セナにそれでもと話した。
「今はだ」
「お仕事もお金もあって」
「現金には触れられないが」
　それでもというのだ。
「有り難くな」
「じゃあこれからは」
「一般生活をな」
　それをというのだ。
「過ごしていく」
「頑張ってね」
「うむ、私は頑張る」
「さて、俺もだ」
　カナロはこう言った。
「結婚相手を手に入れるか」
「まだ見付かってなかったのかよ」
　ガルはカナロのその言葉に驚いた、そのうえで彼に顔を向けてさらに言った。聞けばその口調も上ずっている。
「もうとっくにな」
「そう思っていたか」
「ああ、けれどか」
「まだだ」
　カナロは残念そうに答えた。
「見付かっていない」
「じゃあこれからだな」
「これからか」
「ああ、今見付かっていないってことはな」
　それはどういうことかと言うのだった。
「これからな」
「見付かるか」
「そうだろ」
「そうだな」
　カナロは確かにと頷いた。
「言われてみるとな」
「ああ、だからな」
「これから見付ける」
「頑張れよ」
「戦いが終わってもな」
「戦いが終わっても終わりじゃない」
　コウは前を向いて言った。
「まだだ」
「そうだ、人生がある」
　メルトが続いた。
「俺達はな」
「戦隊としてこれから何かすることもあるだろう」
「そしてだ」
「俺達の人生がある」
「それがな」
「その通りだ」
　トウは二人の言葉に頷いた。