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第百五十二話 化学と科学その三

「安全もね」
「考えなくて」
「それでね」
 古田はさらに話した。
「色々無茶したけれど部活でね」
「そんなことしたら駄目ね」
「好奇心と安全は」
 この二つはというのだ。
「安全第一で」
「バランス取ることね」
「多少無茶してもいいけれど」
 それでもというのだ。
「命とか怪我とかね」
「そうしたことに関わるなら」
「しない方がいいよ」
「やっぱりそうよね」
「だからダイナマイトなんて」
 そうしたものはというと。
「絶対にね」
「作るものじゃないわね」
「本当に一歩間違えたら」
 その時はというのだ。
「大事故なんてこともあって」
「大怪我するから」
「死ぬことだってね」
 即ち最悪の事態もとだ。
「あるから」
「しないことね」
「うちは顧問の先生も止めるし」
「危ないことは」
「いいと思うよ」
「危ないことはさせないことは」
「学校の先生っておかしなの多いから」
 古田もこのことはよく知っている、兎角日本の学校の教師は質の悪い輩が実に多いのだ。暴力やセクハラもだ。
「だから何も言わないで起こってから」
「言うのね」
「無責任なの多いから」
「それで起こってから言うし」
「けれどうちの学校はしっかりしてるから」
「先生もね」
「だからね」
 それでというのだ。
「安全のことはね」
「言うわね」
「そして危ないことはね」
 絶対にというのだ。
「させないから」
「いいのね」
「うん、安全だから悪いか」
「危ないことしてそれが出来て凄いか」
「違うよね」
 この考えはというのだ。
「やっぱり」
「そうよね、安全で何が悪いか」
「危険なことをあえてして」
 そうしてというのだ。
「出来て凄いか」
「また違うわね」
「高いところから飛び降りて」
 古田は例えを出した。
「無事でね」
「いいのか」
「最初から飛び降りない」
「それが一番ね」
「そうだよ、部活は楽しんで学ぶ」
「そうしたところよね」
「だから危ないことなんて」
 古田はさらに言った。
「しないことよ、それでね」
「それで?」
「先生が危ないことするなら」
 顧問である者がというのだ。 
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