神々の塔
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第九十三話 それぞれの神具その三
「六将星は防具を授かったな」
「わしもな」
メルヴィルは笑って話した。
「ルーの衣や」
「光の神のな」
「これもかなりの防御力や」
「属性への耐性もよおてな」
「ええわ、有り難いわ」
「これまでよりも遥かに防御力がよおなったな」
「ほんまな」
「わいは戦の神ヘムダルの鎧」
トウェインも言ってきた。
「これもや」
「相当なもんやな」
「同じや、防御力とや」
「耐性もやな」
「そや」
まさにというのだ。
「絶大や」
「そやな、自分等の守りが堅固やとな」
「どんな敵が出て来てもな」
「有利に戦える」
「その通りや」
「そう、あたい達は守りも得たのよ」
アレンカールも言ってきた。
「攻撃に加えてね」
「これまでのな」
「あたいにしてもね」
自分のことも話した。
「コアトリクエ頂いたし」
「ヘアバンドな」
「ええ、ヘアバンドとはいってもね」
それでもというのだ。
「これがとんでもないよ」
「防具やな」
「もうね」
それこそというのだ。
「絶大なよ」
「防御力があって」
「そしてね」
「属性への耐性も凄いな」
「そうよ、あたいと芥川ちゃんと」
「私もや」
シェリルも言った。
「ウングルを授かったわ」
「そやったな」
「そや、それでな」
そのうえでというのだ。
「その衣のはな」
「防御力が上がったわね」
「そうなったわ、ほんまな」
苦い顔で言うのだった。
「私も先の決戦ではや」
「防御力が足りへんで」
「決戦では後れを取って」
そうなってというのだ。
「それでや」
「エカテリーナちゃん達を倒せんかった」
「私等は攻撃力は高くて」
そうであってというのだ。
「知力、政治力、統率力もや」
「充分やったが」
「しかしや」
それでもというのだ。
「防御力が足りんかった」
「それで後れを取ってな」
中里が苦い顔で応えた。
「それでや」
「引き分けに持ち込まれた」
「そしてその引き分けはな」
「負けや」
自分達から見ればというのだ。
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