神々の塔
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第九十二話 最上階その九
「そうですね」
「そうなのだ」
「そやからですね」
「成長しようと思えばな」
「誰もが無限に成長出来ますね」
「レベルやステータスや特技のことだけでなく」
さらにというのだ。
「心もだ」
「無限に成長出来ますね」
「そうなのだ」
「ほな僕等はこれからもですね」
中里は素戔嗚尊に問うた。
「努力して自分を磨いて」
「成長すればいい」
「そうですね」
「成長出来るしな」
「無限に」
「心身が成長すればそれだけだ」
「力を得て」
「この世界を救うことがだ」
星の者達の目的がというのだ。
「出来る様になる」
「容易に」
「そうだ、だからな」
それ故にというのだ。
「これからもだ」
「努力することですね」
「そうすることだ」
まさにというのだ。
「いいな」
「わかりました」
中里は確かな声で応えた。
「そうしていきます」
「是非な、成長はな」
「していくことですね」
「間違っても自分がこの世で一番偉いと思わないことだ」
「そう思ったら終わりですね」
「そう思う輩は大抵努力をしない」
そうだというのだ。
「勝手に勘違いしてだ」
「そう思って」
「それで終わりだ、成長なぞだ」
「せえへんですね」
「まだ至らないと思うからこそだ」
「人は努力しますね」
「誰でもな」
それこそというのだ。
「そうするものだ、ふんぞり返るならだ」
「自分が一番偉いと思い」
「そんな奴は横目で見てだ」
そのうえでというのだ。
「相手にしないことだ」
「それで終わりなので」
「そして自分達はな」
「努力していくことですね」
「この塔に来たことは大きいが」
成長の為にはというのだ。
「しかしだ」
「終わりやないですね」
「通過点だ」
それに過ぎないというのだ。
「この世界を救う為のな」
「そうであって」
「それでだ」
そのうえでというのだ。
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