| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十三話 回廊ひのきしんその五十五

「ひのきしんも続けて」
「他のこともですね」
「いんねんを切る伏せ込みもね」
「あと癖性分をなおすこともですね」
「全部ね」
 まさにです。
「最初は辛くてもしんどくてもね」
「身体も慣れるので」
「だからね」
 新一君を見ました、するとです。
 新一君はまっすぐなお顔をしていました、そこに悪意はなかったです。汗もかいていますがさらさらとした汗でした。
 そうしたものを見てです、私は思いました。
「いい顔してるし」
「そうですか?」
「そのお顔ならね」
 新一君の今野表情を見て言いました。
「やっていけるわ」
「そうですか」
「新一君不平不満少ないし」
「あったらずっと言いますよ」
「あまり言ったことないでしょ」
「そう感じることはあまりないですね」 
 事実だというのです。
「言われてみますと」
「だからね」
 新一君にさらに言いました。
「そうしたところはいいから」
「ふそくを感じることはないことはですね」
「新一君はいいもの一杯持ってるから」
 このことは事実です。
「だからね」
「やっていけますか」
「おみちでもね」
「そうですか」
「ええ、絶対に」
 こう言いました。
「ひのきしんもいさんでるしね」
「今もですね」
「そうしたところはいいし」
 そこから新一君にお話しました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧