神々の塔
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第九十話 最後の戦その九
「そうしてや」
「光を和らげて」
「そうして戦うで」
「皆闇属性になるのね」
「そして場もな」
それもというのだ。
「夜にしてな」
「戦うわね」
「そや、そうでもせんと」
「勝てへんわね」
「とてもな、それでや」
芥川は今度は自身が乗る九尾の狐に声をかけた。
「自分もな」
「闇の吐息をですね」
「吐くんや」
そうせよというのだ。
「ええな、黒い吹雪や」
「それを吐きますか」
「黒は闇でや」
この属性でありというのだ。
「吹雪やしな」
「天照大神の熱にも対することができますね」
「そやからな」
「ここはですね」
「黒い吹雪を吐いてな」
「戦いますね」
「そや、闇になり戦うで」
こう言うのだった。
「ええな」
「それでは」
「もう今度の戦はな」
芥川は今度は険しい顔で話した。
「この塔のほんまに最後の最後やさかいな」
「辛い戦になってるね」
綾乃が応えた。
「こうしてる間にも」
「どんどんダメージ受けてな」
「うちも術で回復させてるけど」
「追い付かんな」
「ほんまに」
芥川にそうだと答えた。
「この度の戦は」
「そや、それでや」
「闇で攻めて」
「守ってな」
「そうして戦っていくね」
「そのうえでな」
さらに言うのだった。
「綾乃ちゃんは回復に専念してくれるか」
「うちが術が一番強いから」
「そう、そしてな」
「他の皆はやね」
「全力でや」
「攻めるんやね」
「リーは攻撃と防御の補助に回ってな」
今度は彼に言った。
「そうしてや」
「それに専念してやな」
「戦ってくれ、残る八人でや」
「攻めるな」
「回復が綾乃ちゃんで足りんとな」
その時はというのだ。
「シェリルや」
「私が回復するな」
「その辺りの判断はな」
それはというと。
「任せるわ」
「そうしてくれるか」
「あれせいこれせいって言わんでもな」
芥川は笑って話した。
「出来るってな」
「私がやな」
「わかってるわ、そしてそれはな」
「私だけやないな」
「ここにおる全員がな」
十人全員がというのだ。
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