転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OGs
0068話
エクサランスが消えた場所からテスラ研へと向かっている途中、エキドナからの通信が入った。
「隊長、本隊が到着しました。ヴィンデル様達はそのまま出立されます」
「時間は稼げたようだな。了解だ」
「隊長も急いでお戻りを」
「ああ。転移の準備を進めていろ」
「はっ」
エキドナとの通信が終わってから十数分後、テスラ研が見えてくる。
テスラ研の周囲には、シャドウミラー隊の機体の姿が多く見える。
それと、あれは確かレモンが操縦するヴァイスセイヴァーだな。
ヴァイスセイヴァー。アシュセイヴァーをレモンがカスタム化した機体で、レーザー・ブレードやガン・レイピアがオミットされてその代わりに実弾とビーム弾の撃ち分けが可能なO.O.ライフルを装備した機体だ。
と言うか、O.O.ライフルってあっちの世界に転移してから開発するものだとばかり思っていたのだが、レモンがどこかから手に入れてきたゲシュペンストMk-Ⅳの設計図から武器を流用したらしい。俺の記憶が確かなら、あちらの世界のヴァイスリッターがゲシュペンストMk-Ⅳと呼ばれていた筈だから、それ程おかしな事でもないのだろう。他にもソードブレイカーを改良したソリッド・ソードブレイカーを装備しており、搭載数もアシュセイヴァーの6機から8機へと増加している。
「あら、遅いお帰りね、アクセル」
レモンからの通信だ。口では文句を言っているが、それなりに付き合いが長いのでこちらを心配していたのを感じ取れる。
「少々手間取った。その割に実りは少なかったけどな。先発隊やヴィンデル達は?」
「もう行ったわ。後は奪取した新型と私達を残すのみよ」
「今の所はほぼ予定通りか」
「でも、エクサランスは駄目だったみたいね。ヴィンデルが残念がっていたわ。……あの子達は?」
「……」
レモンの問いに、無言で首を振る。
フィオナとの仲は決して良いとは言えなかったが、ラージとは科学者として。ミズホとは機体設計者として。ラウルとは弟分としてそれなりに親しかっただけに、やはり心配なのだろう。
「何やら妙な物体が出てきてな。エクサランスの時流エンジンを外部から暴走させて気が付いたら姿を消していた」
「そう」
一瞬目を伏せるレモンだが、すぐに気を取り直したかのように首を振る。
「時流エンジンの可能性、時空間転移。もしかしたら遙か過去か未来に転移したのかもしれないわね」
「それよりも、レモンがここにいるという事は後詰めか?」
「正解。敵の動きが予想以上に速くてね。さっき、バリソン隊との通信が途絶したわ」
「何? バリソンが、か?」
……そうか。結局歴史を覆す事は出来なかったか。一瞬胸に後悔が浮かぶが、すぐにそれを切り捨てる。反乱を起こしたシャドウミラーへ自分から望んで残ったんだ。こうなるのも覚悟の上だったろう。せめて悔いなく逝った事を祈るだけだ。
「どうやら、年貢の納め時という感じかしら? まぁ、納めるつもりはないのだけど」
「この作戦、やはり急ぎすぎたんじゃないのか? まるで分の悪い博打だ。負ければ何も残らないというのに」
「らしくないわね、アクセル。成せば成る、成さねばならぬ何事もって言うじゃない? それにね、私、向こう側に行くのを結構楽しみにしているのよ?」
「楽しみ? ……例の話か」
以前、寝物語にエクセレンに関してポロッと漏らしてしまった事がある。自分のベースになった人物の事だ。気にならない訳はないのだろう。
「さあて、ね」
誤魔化すように笑みを浮かべるレモン。
「らしくないのはレモンだろ。仮に向こう側にいたとしても、そいつは……」
「期待なんてしてなくてよ? ただ純粋に興味があるだけよ」
「……」
無言でレモンの方を眺めるが、猫の被り方は俺よりも数十枚上手のレモンだ。見破れる筈もない。
「そういえば、接収したDGG系列の機体に関しては見たか?」
「ええ、まさかテスラ研の地下であんなものが造られてたなんて思いもしなかったわ」
「もっとも、殆ど部品の状態だったがな。それでどう見た?」
「1号機の方は完全にゼンガー・ゾンボルト用に作られているからどうしようもないわね」
「W15はどうだ? あれはゼンガーの人格をトレースして仕上げたものなんだろう?」
「確かに性格はそうね。外見に関してもゼンガー・ゾンボルトと似通っている。でも細かい所まで同一という訳じゃないのよ。試してはみるけど恐らく無理だと思うわ。私としてはグルンガスト参式を彼の機体として考えているのだけれど。……どのみち精神の安定をどうにかしないと戦力として数えられないわね」
ウォーダンはやはりあちらの世界にあるアースクレイドルでメイガスとリンクしなければ使い物にならないらしい。
「DGG2号機については?」
「2号機の方も誰かの専用機として作られているみたいだけど、その辺の情報が紛失しているのよ。こちらも機体としては使い物にならないでしょうね」
「機体としては、という事は武器は?」
「そちらは大丈夫だけど……興味あるの?」
「ああ、大型ビームランチャーが2つあっただろう? あれをグロウセイヴァーに装備出来ないかと思ってな」
「あのねぇ。機体の大きさを考えて言ってくれないかしら。DGG2号機はグロウセイヴァーの2倍以上の大きさなのよ? その武器がそのまま……あら?」
話している途中で何かに気が付いたのか、途中で何かを考え出す。
「そう、確かにそのまま使用は出来ない。でもそれは他の武器でも同じ事。となると、クロノスの時と同じように? でもそれだと重量バランスが……いえ、それに関してはセッティング次第でどうとでもなるわね。そうなると問題は?」
レモンの考えている様子を眺めていると、ふとT-LINKシステムが何かを感じた。これは、奴が来るのか?
「レモン、先に行け」
「アクセル?」
俺の雰囲気が変わったのに気が付いたのだろう。考え事を中断して不思議そうな顔でこちらを見ている。
「俺に客だ。……いや、この場合は送り狼だな」
「まさか、ベーオウルブズ?」
「ああ、このまま尻尾を巻いて逃げるのは我慢ならん。それにあのベーオウルフの事だ。もしかしたら次元転移に付いてくる可能性もある」
普通なら有り得ないと断言出来るのだが、相手が相手だ。下手をしたら冗談じゃ無しに向こうの世界へと付いて来かねない。
何せ、向こうの世界にもアインストは存在しているのだから。
「来たな、腐った連邦の亡霊共が。進む先にあるもの敵味方関係なく全てを喰らい尽くす者共、連邦軍特殊鎮圧部隊、ベーオウルブズ」
現れたのは、ベーオウルフのゲシュペンストMk-Ⅲとその脇を固めるように量産型ゲシュペンストMk-Ⅱが4機。丁度ブリットを吸収した時と同じ布陣なのは運命の皮肉と言うべきか。
「ゲシュペンストMk-Ⅲ、やはり最後まで俺達に付きまとうのはキョウスケ・ナンブ、お前か」
「ここまで来ると、執念以上のものを感じるわね」
「士官学校で出会い、シャドウミラーとしての任務で共闘し、最終的には敵になる、か」
「昨日の友は今日の敵、って訳ね」
レモンと会話をしていると、ベーオウルフから声が聞こえてくる。
「お前達は……望まれていない…世界を創る……故に撃ち…貫く」
その言葉と共に、ゲシュペンストMk-Ⅲの機体が大きくなっていく。幻影とかそういうものではなく、物理的に巨大になっているのだ。
「こ、この反応は!?」
「俺と最後に戦ったあの時に比べて、また変化してるな」
「ヨーロッパで戦った時よりもさらに様子が変だわ。彼も、機体も」
「ククク……フフフフフフ……創造と破壊、破壊と創造、創造は破壊、破壊の創造」
「完全にあちらの世界へと逝ったか。こちらの事を理解しているかどうかも怪しいな、化け物が」
グロウセイヴァーをベーオウルブズに向けて進める。
「アクセル、どうするつもり?」
「決着を付ける」
「待って! すぐ私達が跳ぶ番なのよ!?」
「後顧の憂いは断っておくべきだろう。奴は危険な存在だ。もう人間ですらなくなっているようだしな」
「その憂いってベーオウルブズの事かしら? それとも……」
「どちらもだ。俺達が転移を行った後、リュケイオスを確実に回収する為にも不確定な要素は可能な限り取り除く。……特にそのイレギュラーの中でもこいつは別格だ」
「一度決めたら変える人じゃない、か。遅刻は厳禁よ? 分かっているとは思うけど」
「行け!」
「私達が転移した後は、20分後にリュケイオスが起動するようにセットしていくわ。くれぐれも戦いに夢中になって時間を忘れないでね、アクセル」
その言葉と共に、レモンのヴァイスセイヴァーと周囲に残っていた機体はテスラ研の中へと入っていく。
20分か。それだけあれば十分だ。
「ベーオウルフ、いや敢えてこの場ではキョウスケ先輩と呼ばせて貰おう。俺は、本来なら先輩をアインストから救う事が出来たかもしれなかった。だが俺自身のエゴでその可能性を捨て去った。その結果が今のベーオウルフだ。俺の決断により、ベーオウルフという災厄を産み出したのなら、産み出したこの俺がその災厄を刈り取らせてもらう」
「各機展開……噛み砕け……!」
ベーオウルフの言葉と同時に、この世界での最後の戦いが幕を開ける。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:24
PP:60
格闘:202
射撃:220
技量:212
防御:209
回避:237
命中:259
SP:334
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP20
???
???
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
???
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???
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???
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???
撃墜数:87
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