金木犀の許嫁
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第四十二話 プールその八
「努力はね」
「することですね」
「努力しない人こそがね」
「嫉妬したりするんですね」
「コンプレックスだってね」
これもというのだ。
「やっぱりね」
「思わなくなりますね」
「そこで結果が出て自信が出るか」
自分自身にというのだ。
「忘れるか」
「努力する中で」
「そうなってね」
それでというのだ。
「忘れるかもね」
「そうですか」
「だからね」
「努力するといいですね」
「何かにね、手塚治虫さんはちょっとびっくりだけれど」
「あれだけのことされて嫉妬するとか」
「それを昇華させているにしても」
描く作品にというのだ。
「それでもね」
「驚くことですね」
「こうした人がいても」
「実際はですね」
「努力していたら」
必死にというのだ。
「それでいいのよ、しかも何かと磨けるっていうし」
「磨けますか」
「人間性をね」
「努力する中で」
「何かをね」
「だから尚更いいんですね」
「そうだと思うわ」
まさにというのだ。
「私はね」
「努力ですね、大事なのは」
「それで自分の外見のことはね」
「気にしないことですね」
「言う方がおかしいし」
そもそもというのだ。
「そんなの人それぞれだから」
「気にしてもですね」
「仕方ないから」
「気にするだけ無駄ですか」
「そう、もうね」
先程話した様にというのだ。
「そんなことはね」
「気にしないで」
「何でもやっていったらいいのよ」
「そうですか」
「顔や髪の毛や体形のことは」
それこそとだ、さらに話した。
「人によって違うものだから」
「気にしないことですね」
「カエサルさんもそうしたらね」
髪の毛のことを気にしなければというのだ。
「よかったけれどね」
「それで終わっていましたね」
「気にするから」
コンプレックスに感じてだ。
「今もね」
「言われますね」
「多分天国でもね」
死んで行った世界でもというのだ。
「皆からね」
「言われていますか」
「世界的に有名だからね」
歴史のことでというのだ。
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