スーパー戦隊超決戦
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第三十七話 ドクターマンの決断その十
「それこそよ」
「変わり様がなくてか」
「そう、それでね」
そのうえでというのだ。
「変わらないわよ」
「ぶれないのではなくか」
「本当にはじめて会った時からこうだから」
鬼頭は実際にその時のことを思い出しつつ話した、彼女にとっては決して忘れられない思い出の一つになっているからこそ。
「嘘吐いたら死ぬ体質もよ」
「そのままか」
「そうなのよ」
「裁判の時はいいがな」
「けれど人はね」
「やはりな」
カニスカは鬼頭に答えた。
「嘘を吐く時もある」
「そうよね」
「だからな」
それでというのだ。
「不自由だな」
「何かとね」
「俺は俺だ」
だが桃井はこう言うのだった。
「不自由と思ったことはない」
「そう言うか」
「そうだ、嘘を吐かずとも生きてきている」
「だからか」
「全くだ」
「不自由に思わないか」
「ぶれないと言われてもだ」
「お前はお前か」
「そうだ、このままだ」
まさにというのだ。
「俺は生きる」
「そしてギアもか」
「俺も調べて頭に入れてだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「戦うんですね」
「そうする」
雉野にも答えた。
「このままな」
「そうですね、桃井君は」
「そして倒す」
ギアと戦うならというのだ。
「そうする」
「じゃあ勉強するか」
レオは仲間達の話を聞いて言った。
「それぞれの組織、ギアのこともな」
「そうしようか、俺勉強苦手だけれどな」
伊賀崎は少し嫌そうに言った。
「実戦派だからな」
「いや、勉強は大事だからな」
朝加はその伊賀崎に真面目に忠告した。
「絶対にな」
「やっぱりそう言うよな」
「警官になるにも試験に通らないとなれないんだ」
「だからだよな」
「勉強はな」
それはというのだ。
「絶対にだ」
「しないと駄目だな」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「俺もな」
「勉強してるんだな」
「警官になってもだ」
試験に合格してというのだ。
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