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ハッピークローバー

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第百四十九話 文化祭の中のデートその五

「待ってたのにね」
「今来たところって言うのはね」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「実際にお互いそうなのはね」
「あまりないわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「面白いわね」
「うん、デートでそうなるって」
「それじゃあその面白いって気持ちをそのまま持って」
「デートしよう」
「今からね」 
 二人で笑顔で話してだった。
 一緒に農業科の敷地内に入った、すると。
 敷地はかなり広く田畑やビニールハウスが見えた、一華はその校内を見て言った。
「うちの学校広いけれど」
「ここは特にだね」
「そうよね」
「大学の農学部はね」
 達川はそちらの話もした。
「もっとだよ」
「広いわね」
「この農業科も施設共有してるところあるけれど」
「農学部はもっとよね」
「そうだよ、まあうちの学園の広さ自体がね」
「相当よね」
「動物園も水族館もあるし」
 そうした場所もというのだ。
「かなり広くて」
「街みたいよね」
「学園都市って言う人もいるし」
「寮もお店もあって」
「住んでる人だっているしね」
「尚更よね」
「そう、ここはね」
 こう言うのだった。
「広くて済んでる人も多いから」
「設備も整っていて」
「学園都市って言うなら」
「そうなるわね」
「そうした設定のラノベあるけれどね」
 達川は一華と一緒に農業科の体育館に向かいつつ話した。
「アニメにもなっていて」
「ああ、あのシリーズね」
 一華も知っていて応えた。
「私読んでるわ」
「そうなんだ」
「学校が幾つもあってね」
「それで本当に一つの街になっていてね」
「学園都市なのよね」
「あのシリーズだとね」
「流石にここはね」
 八条学園はというのだ。
「そんな風じゃないけれどね」
「あの設定凄いよね」
「ええ、よく考えたわ」
「本当にね」
「けれどここもね」
 一華はあらためて話した。
「学園都市って言うなら」
「そうなるね」
「そこまで広くて色々あるわね」
「そうだよね、それでこの農業科も」
「広くて設備も充実してるわね」
「何かとね」
 達川は隣にいる一華に笑って話した。 
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