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八条学園騒動記

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第七百七十五話 露天風呂その十一

「そんなのお家か居酒屋でね」
「飲むものよね」
「ああしたお店で飲むとね」
「物凄く高くつくわね」
「あっちもとんでもないお酒空ける様に仕向けるし」
 店そしてホスト個人の売り上げ上昇の為だ。
「これはホステスさん達も同じで」
「ああしたところで飲むとね」
「もうね」 
 それこそというのだ。
「目が飛び出る位のよ」
「高いものになるわね」
「しかもね」
 アンネットはさらに話した。
「シャンパンタワーね」
「あれね」
「あんなのするしね」
「あんなの無駄でしょ」
 彰子は眉を顰めさせて言った。
「あそこにシャンパン入れても」
「美味しくないわね」
「しかも沢山零れて無駄だし」
「肝心のシャンパンがね」
「あんなのしてもね」 
 それこそというのだ。
「お酒とお金の無駄で」
「何がいいのか」
「どうせあれでしょ」
 アロアはここでこう言った。
「その娘さんもね」
「多分シャンパンタワーもね」
「やったわよね」
「それも大はしゃぎでね」
「それでお金散財してたのね」
「お母さんの遺産をね」
「私はそのお母さんだったらね」
 そうであるならとだ、アロアは言った。
「お墓から出てね」
「娘さん怒ってたわね」
「多分そのお母さんもね」
「今そうしたいでしょうね」
「お墓の中で泣いてね」
 そうしていてというのだ。
「怒ってるわ」
「絶対にそうよね」
「幽霊で出て」
 それでというのだ。
「枕もとで怒鳴ってもね」
「おかしくないわね」
「あまりにも酷いから」
 それ故にというのだ。
「本当にね」
「そうしてもおかしくないわね」
「そこまで酷いから」
「傍目で見てもね」
「馬鹿も馬鹿で」
 それこそというのだ。
「馬鹿過ぎるから」
「怒鳴ってくるわね」
「幽霊になって」  
 それでもというのだ。
「本当にね」
「言って来てもおかしくないわね」
「自分の娘さんだと」
 それならというのだ。
「やっぱりね」
「しっかりして欲しいわね」
「そんな馬鹿な人生歩んでいたら」
 そうであるならというのだ。 
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