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神々の塔

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第八十九話 最後の戦の前にその六

「ちゃんと政としてやっていかんと」
「下手に禁じてもな」
「そうしたお店はなくならんし」
「禁じてもな」
 トウェインはその場合のことも話した。
「もぐりでやるからな」
「裏社会の方で」
「そうしたらそっちの凌ぎになってな」
「裏社会、ヤクザ屋さん儲けさせるし」
「性病の管理もな」
 これもというのだ。
「なおざりになるからな」
「ああした連中はそんなことせんからな」 
 施は眉を顰めさせて述べた。
「ヤクザ屋さんはな」
「衛生管理とかね」
「それで定期的な検診もな」
「する筈ないし」
「ヤクザ屋さんは儲けさせるし」
「性病の蔓延の根源になるし」
「ああした病気も流行るさかいな」
 然るべき処置を講じなければというのだ。
「人から人へとなるから」
「それでやね」
「ちゃんとな」
「ああしたお店も認めて」
「政府で検診を義務付けんとな」
「あかんね、コンドームも置いてもらわな」
「性病予防と避妊もな」
 こちらのこともというのだ。
「考えんとあかんからな」
「認めてたらちゃんと避妊も出来るし」
「コンドームとかでな」
「若しせんと」
「違法の堕胎とかな」
「洒落ならへんから」
「そうしたこともな」
「せんとあかんから」
「人の世ではそうしたもんも必要や」
 羅は一言で結論を述べた。
「ほんまな」
「そやね」
「それで認めてるが」
「皆行かへんねんね」
「興味はあってもな」
 それでもというのだ。
「行くとな」
「皆に知られるから?」
「そや」
 それでというのだ。
「それもあるしやっぱりリスクがな」
「性病の」
「それはどうしてもあるからな」
 だからだというのだ。
「なったら怖いし」
「そのこともあって」
「聞いた話やと」
 羅は暗い顔になってこう前置きして話した。
「淋病ってなったらめっちゃ痛いらしいな」
「用を足す時にやね」
「もう凄まじい激痛が走って」
 その出す部分にだ。
「膿が出るらしいな」
「女の子は痛まんらしいけど」
「男はな」
 羅は自分達の性別の場合を話した、尚痛まずとも女性であっても淋病には感染することは言うまでもない。
「そうらしいからな」
「淋病もいらんな」 
 施も本気で言った。 
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