神々の塔
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第八十八話 主その十四
キリストと彼の使徒達との戦も激しいものだった、だが。
一行は使徒を一人また一人と倒していき。
遂にキリストとの戦に入った、主は圧倒的なまでの光による攻撃を放ってきた。綾乃はその攻撃を受けて唸った。
「いや、こんな攻撃受けたら」
「サタンさん達でもな」
「あかんわ」
隣にいて九尾の狐に乗っている芥川に話した、自身は八岐大蛇に乗っている。
「ほんまに」
「そやな、ただな」
「ただ?」
「あの時サタンさん達は敗色濃厚になってた」
失楽園で主、キリストと戦った時はというのだ。
「そこでや」
「切り札としてやね」
「出て来てな」
「攻撃を受けて」
「それで負けたが」
それでもというのだ。
「僕等はちゃうやろ」
「万全の状況やね」
「そや、そして僕等はここまで来た」
「多くの神霊さん達に勝って」
「サタンさんと共に戦った神霊さん達にも勝ってきた」
「そやからやね」
「この攻撃を受けてもな」
サタン達に止めを刺したそれにもというのだ。
「この通りや」
「受けたダメージは大きくても」
「立てるな」
「この通りやで」
綾乃はにこりと笑って答えた。
「立てるで」
「そやな、ほなな」
「このままやね」
「戦ってな」
そうしてというのだ。
「勝つで」
「そうするね」
「確かに流石の強さやが」
芥川もキリストの攻撃を受けた、だからこそその強さを認めた。
「しかしな」
「勝てへんとね」
「先に進めん、そしてな」
「勝てるね」
「十人で力を合わせて」
そうしてというのだ。
「渾身の攻撃をや」
「ぶつけるね」
「そうするで、僕等に加えて」
十人にというのだ。
「それぞれの神具の力もな」
「全力で繰り出してもらって」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「戦うで、綾乃ちゃんの八岐大蛇もな」
「強いさかい」
「そしてその強さはな」
それはというと。
「黙示録のドラゴンに匹敵してる」
「赤い七つ頭で十本の角を持つ」
「あの神霊さんにな」
「大蛇ちゃんだけでもそやし」
「僕が乗る九尾の狐もな」
彼も見て話した。
「それだけの強さやしな」
「はい、自負しています」
その九尾の狐も言ってきた。
「私も」
「そやな、ほなな」
「全力を尽くします」
「頼むで、全ての神具の力もな」
それもというのだ。
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