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おぢばにおかえり

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第八十三話 回廊ひのきしんその四十三

「極端だから」
「人の好き嫌いがですか」
「それでね」
 私はさらにお話しました。
「そうした癖性分を変えることもね」
「いんねんを切ることですね」
「新一君私が思うに」
 あくまで私の主観です。
「相当いんねん深いわよ」
「そうですかね」
「多くてそれぞれが深いと思うわ」
 ただ深いのではなくです。
「だからね」
「それで、ですね」
「そこはちゃんとね」
 まさにです。
「切っていかないとね」
「駄目なんですね」
「ええ、新一君のご家族に」
 それにです。
「新一君自身もね」
「いんねんが多くて深いんですね」
「新一君自身なのは魂よ」
 そちらのいんねんです。
「多分何度もね」
「色々あったんですね」
「前世でね」
「そうですか」
「前世のいんねんもあるから」
 血筋のそれ以外にもです。
「新一君のいんねんはそっちもね」
「かなりのものがありますか」
「そうだと思うわ」
「だとすると切るのが大変ですね」
「けれど絶対に切れるから」
 このことは保証しました。
「いさんでいけばね」
「そうなんですね」
「そう、誰でもね」
 そしてどんないんねんでもです。
「切ることはね」
「出来るんですね」
「だからね」
「駄目とか思わないことですね」
「そうよ」
 新一君に強い声でお話しました。 
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