金木犀の許嫁
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第四十一話 デートの後の夕食その六
「そのエゴイストすらです」
「見分けられないんですね」
「これは極左もです、北挑戦を支持していますが」
「今もですね」
「あの国がどんな国か」
「最悪な国ですね」
「そう言うしかない」
まさにというのだ。
「非道を極めた国ですが」
「その北朝鮮が好きなんですね」
「あの元大統領も北朝鮮も同じです」
「自分達のことしか考えない」
「まさに最悪のです」
真昼が言う通りにというのだ。
「人であり国家であるとです」
「言えますね」
「ですが」
それでもというのだ。
「ああした人達は見分けもつきません」
「そのことも同じですね」
「極端に走りますと」
それが右でも左でもというのだ。
「まさにです」
「同じになって」
「その主張も見れば同じであり」
「支持する人や国家もですね」
「同じです、またそうした人や国家は嘘ばかり言いますが」
そうであるがというのだ。
「その嘘もです」
「見抜けないですか」
「そして読む本もです」
それもというのだ。
「それぞれ極めて偏った」
「そんな風になりますか」
「はい」
まさにというのだ。
「そうなるので」
「違う様で同じですね」
「そうです、ですから両方です」
「極端な考えの人達は」
「警戒すべきです」
「右だからいい、左だからいいんじゃないんですね」
白華はカレイの煮付けの味付けに使われた生姜を食べつつ言った、生姜は輪切りで箸に取って食べられる大きさである。
「極端になり過ぎると」
「駄目です、また何処にもおかしな人はいます」
「右でも左でもですね」
「そして極端になりますと」
そうなればというのだ。
「他の人の意見を聞かなくなります」
「自分だけが正しいですね」
「そう考える様になり」
そうしてというのだ。
「言論弾圧さえです」
「行いますか」
「少し違うのではと言っただけで」
まさにそれだけでというのだ。
「訴えるぞと恫喝をかける様な」
「そんな人になりますか」
「まことに何処でもいます」
「そうしたことをする人は」
「はい」
まさにというのだ。
「それで、です」
「言論弾圧も行いますか」
「そうなりますので」
それ故にというのだ。
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