金木犀の許嫁
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第四十一話 デートの後の夕食その三
「人が面白くないと思うこともあるわよ」
「滑るのってそうした時ね」
「けれどね」
「もう自分が面白いと思っていなかったら」
「もうね」
それこそというのだ。
「他の人もね」
「面白い筈がないわね」
「そうよ、それで最近のテレビではね」
「そんなネタ出すタレントさんだけね」
「番組自体もね」
「面白くない」
「ただ放送枠埋めるだけの」
それが目的であるだけのというのだ。
「何も考えないでね」
「適当に作った」
「クイズ番組の方がずっとましでも」
「クイズでもね」
夜空はその番組でもと話した。
「どんなクイズ出すか」
「考えないと駄目でしょ」
「そうしたことを考えることすら」
「そのこともね」
まさにというのだ。
「嫌がる」
「そんな番組ね」
「それもね」
真昼はさらに話した。
「出て来るタレントさんは同じ事務所ばかりとか」
「あっ、何かね」
「そんな風でしょ」
「それじゃあ尚更よね」
「面白くなくなるわよ」
「そうね」
「昔テレビを観たらあれになるって言われたけれど」
それでもというのだ。
「本当にね」
「そうなるのね」
「そんな面白くない番組ばかり観てもね」
そうしてもというのだ。
「何にもならないでしょ」
「ええ」
夜空はまさにと答えた。
「本当にね」
「それもこうした時間に」
「ゴールデンタイムに」
「そんな番組ばかりだから」
それでというのだ。
「もうお姉ちゃんもテレビよりもね」
「ユーチューブね」
「ニコニコもあるしね、ネットをね」
「観るのね」
「そうしてるわ」
実際にというのだ。
「本当にね」
「そう言われると私も」
「同じでしょ」
「ええ」
こう姉に答えた。
「そうなってるわ」
「本当にもうね」
「テレビは面白くなくて」
「お笑いもね」
こちらもというのだ。
「ネットの方がね」
「いいのね」
「いや、私好きだけれど」
お笑いがというのだ。
「それでもね」
「テレビじゃなのね」
「面白くなくて」
それでというのだ。
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