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神々の塔

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第八十八話 主その七

「加害者の人権はな」
「考えなくてええわね」
「何で考える必要がある」 
 芥川は真顔で言い切った。
「一切ないわ」
「そやから凶悪犯は厳罰ね」
「死刑にもしてな」
「その死刑も徹底しているわね」
「そや」
 まさにというのだ。
「車輪刑とか鋸引きとかな」
「凌遅刑もあるしね」
「ゆっくりと火炙りにしたりな」
「そうもするわね」
「そや、ほんま屑はな」
「そうして始末していくべきね」
「死刑に値せん位やったらな」
 その場合はというと。
「それはそれでな」
「強制労働ね」
「過酷な環境でな、若しくは軍隊でな」
「懲罰大隊ね」
「それで消耗品扱いや」
「あれええね」
 綾乃は懲罰大隊についてこう述べた、元々はナチスやソ連が行っていたものでまさに消耗品扱いであった。
「政治犯とか些細なことでしたら最悪やけど」
「ええ、凶悪犯の処罰としてはね」
 アレンカールも頷いて言った。
「ええわね」
「そやね」
「軍隊は当然危険な仕事が多いけど」
「正規軍にしてもらったら損害出るさかい」
「懲罰大隊を使って」
 そうしてというのだ。
「命の危険が高いお仕事させたら」
「正規軍は無傷やからね」
「ほんまええな」
「犯罪者それも凶悪犯やさかい」
「何させてもええのよね」
「それで死刑にするまでもないなら」
「そうして酷使したらええのよ」 
 そうすればというのだ。
「ほんまね」
「そやね」
「騎士団の子達はどうかって言うけど」
 それでもというのだ。
「そやけどね」
「ええことね」
「過失犯や仕方なくなら普通に刑に服してもらって」
「罪を償ってもらって」
「凶悪犯はそうする」
「それでええのよね」
「ああ、そやったらな」 
 中里は綾乃達の話を聞いてしまったと思って言った。
「魔法学校の屑共もな」
「懲罰大隊に送るべきやったな」
 リーが応えた。
「人豚にするより」
「それか強制労働させるべきやったわ」
「ほな今から変えるか」
「ああ、回復させてな」
 そうしてとだ、中里はリーに話した。 
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