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新オズのかかし

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第七幕その二

「ロビンソンさんがいたのは」
「その島をね」
 ドロシーは臆病ライオンにも言いました。
「そのままね」
「オズの国にあるんだね」
「そうだね」
「そう、まさにね」
 ドロシーはジャックと臆病ライオンに笑顔でお話しました。
「ロビンソンさんが二十八年間暮らしていた」
「その島だね」
「この島は」
「そうよ、そしてこの島にロビンソンさんがいるから」
 だからだというのです。
「これからね」
「会おうね」
「そしてお話をしようね」
「是非ね」
「いや、よくね」  
 トトはしみじみとした口調で言いました。
「二十八年間頑張れたね」
「そうよね」
 ドロシーも確かにと頷きました。
「ずっとお一人だったし」
「大変だったね」
「食べるものも飲むものもね」
「何とか確保して」
「島に入るまでも」
 それまでもというのです。
「ロビンソンさんは波乱万丈だったのよ」
「凄い二十八年だったね」
「その二十八年を過ごして」 
 そうしてというのです。
「イギリスにね」
「戻ったね」
「そうよ」
 まさにというのです。
「二十八年を経て」
「よく生きていたよ」
「そうね、そして今はね」
「オズの国におられるね」
「そうよ」
 その通りだというのです。
「それじゃあ今からね」
「ロビンソンさんと会おうね」
「そうしましょう」 
 こうお話してでした。
 皆でロビンソンさんのお家に向かうことにしました、お家は島の丘のところにあってそうしてでした。
 近くに牧場がありました、そこには多くの山羊達がいて犬や猫達もいます、皆はその生きもの達を見て言いました。
「島でロビンソンさんが飼っていた」
「その生きもの達だね」
「そうだね」
「この生きもの達もいるんだ」
「一緒に」
「そうなんだ」
 かかしがナターシャ達五人にお話します。
「彼と一緒にね」
「オズの国に来て」
「そしてあの時みたいにですね」
「島で一緒に暮らしてますね」
「そうなんですね」
「それも楽しくですね」
「そうだよ、オズの国では誰も死なないしね」
 このこともあってというのです。
「とてもね」
「楽しくですね」
「暮らしていますね」
「あの時は大変なことも多かったですが」
「今は大変なこともなくて」
「ただ楽しいですね」
「そうだよ、ではロビンソンさんに会おうね」
 こうお話してです、皆でお家の前に来ると白いブラウスと茶色のズボンそれに黒いブーツを身に着けたブラウンの髪と目の男の人が出てきました。 
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