スーパー戦隊超決戦
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第三十六話 猛訓練その八
「武力になるな」
「左様ですね」
「今度の戦いは武力と武力か」
「暴力に対するのではなく」
「また違う戦いになるな」
「左様ですね」
「だったらな」
ガストは真剣に考える顔で話した。
「なおさらな」
「気を引き締めていかねばなりませんね」
「暴力は幾ら強いものでもたかが知れてるからな」
だからだというのだ。
「本当にな」
「戦おうともですね」
「ああ、武力と比べるとな」
「戦いやすいですね」
「そうだよ、けれどな」
それでもとだ、ガストは今度は眉を顰めさせて話した。
「武力はな」
「そこに確かなものがありますので」
「その分強いんだよ」
「左様ですね」
「だからな」
そうであるからだというのだ。
「今度の戦いは訓練もな」
「気が抜けません」
「猛訓練だよ」
ガストが見てもだった。
「本当にな」
「暴力は所詮と言える」
メルトにしてもだった。
「そんなものだ、しかしな」
「武力は違います」
「そこに理性やルールや法律があってだ」
そうしてというのだ。
「信念もそれに入る」
「その信念があるなら」
「その分強い、今度戦うあいつ等は強い」
メルトはセバスチャンに答えた。
「間違いなくな」
「皆もそれがわかってるのね」
黄色い膝までの半ズボンのジャージ姿のういが応えた、見れば今も動画のことを考えているのか撮影の準備も整えている。
「そうなのね」
「そうなる、だが動画を撮ってもな」
「皆は撮らないから。私が出るだけだから」
「それならいいがな」
「後で十キロ走ることにチャレンジするから」
ういは笑って話した。
「それだけだから」
「俺達は関係ないな」
「そうなの、それに最近動画の登録数増えてね」
ういは笑ってこのことも話した。
「視聴者数も増えて来たから」
「いい感じか」
「そうなの」
実際にというのだ。
「嬉しいことにね」
「それは何よりだな」
「ええ、ただ武力と武力の戦いって」
「激しいものになりだ」
「辛いのね」
「暴力に対するよりもな」
「同じ戦うにしても」
それでもとだ、ういは言った。
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