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新オズのかかし

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第五幕その十三

「こちらも好きです」
「美味しいわね、このカレー」
「あの頃のロンドンにはカレーは」
「なかったのね」
「そのことが寂しかったですが」
 それでもというのです。
「今はです」
「こうしてなのね」
「はい」 
 まさにというのです。
「毎日です」
「食べているのね」
「そうしています、カリーやカレーを毎日食べられる」
「幸せね」
「とても」
 こう言うのでした。
「そう感じています」
「そうよね、好きなものがいつも食べられる」
「幸せですね」
「私もそう思うわ」
「ですからこれからも」
「オズの国で」
 ドロシーも言いました。
「そして貴女の国で」
「カリーやカレーを食べていきます」
「そうしていくのね」
「この国を治めて」
 そうしながらというのです。
「そしてです」
「楽しく明るい国にするわね」
「そうします」
 絶対にというのです。
「私も」
「その意気ね、そう思ってね」
「何かを出来ますね」
「そうしようって思って」
「そこから努力することですね」
「そう、まずはそうしようそうしたいってね」
 その様にというのです。
「思ってこそね」
「出来ますね」
「だからね」
「私もですね」
「そう思って」
 そうしてというのです。
「そのうえでね」
「動くことですね」
「そうしてね、動いていってね」
 ドロシーはセーラに確かな声でお願いする様に言いました。
「これからも」
「はい、そうしていきます」
「私もそうするし」
 ドロシー自身もです。
「貴女もね」
「一緒ですね、私達は」
「同じプリンセスだし」
 それにというのです。
「お友達よね」
「私達はお友達ですね」
「ええ、同じオズの国の住人の」
「だから同じですね」
「そう、一緒にね」
 まさにというのです。
「頑張っていきましょう」
「思って動いて」
「そうしていきましょう」
「わかりました」 
 セーラはドロシーの言葉に微笑んで頷きました、そうしてでした。
 一行は小公女の国も隅から隅まで観ました、それから次の国に向かったのでした。 
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