ハッピークローバー
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第百四十六話 文化祭の準備その六
「絶対に」
「けれどアメリカじゃね」
「低カロリー食品なのね」
「しかもお米は野菜って考えているから」
アメリカではというのだ。
「お野菜たっぷりのヘルシーな」
「そうしたお料理なのね」
「そうなのよ」
「牛丼がね」
留奈は意外といった顔で言った。
「そういえば前にも聞いたけれど」
「アメリカじゃダイエットメニューだって」
「確かビーフカップよね」
「そうした名前でね」
それでとだ、かな恵も話した。
「そうしたポジションなのよ」
「そうよね」
「お米はお野菜で」
そのポジションでというのだ。
「カロリーもね」
「アメリカの中じゃ低いのね」
「マリネラの王様が食べていて」
常春の国である、この作品も非常に息が長い。
「美容食って言ってたけれど」
「アメリカじゃ実際になのね」
「そうなるみたいね」
「凄いお話ね」
「日本じゃ高カロリーでもね」
そうした料理だがというのだ。
「アメリカじゃね」
「ヘルシーなのね」
「そうなのよ」
「凄い違いね、ただそう考えたら」
留奈はそれならと言った。
「日本で極端に太った人がかなり少ないことも」
「当然よね」
「本当にアメリカみたいに極端に太った人は」
出世出来ないどころか命の危険すらある様な肥満ではというのだ、命の危険が考えられる様で出世出来る筈がない。
「少ないからね」
「日本ではね」
「太っていても」
日本ではというのだ。
「お腹の脂肪が膝まで垂れ下がる様な」
「そんな人稀だからね」
「本当にそうはね」
それこそというのだ。
「いないわ」
「運動をしなくても」
こちらでカロリーを消費せずともというのだ。
「別にね」
「それでもよね」
「まだね」
それこそというのだ。
「食べるもののカロリーが少ないと」
「極端に太らないわね」
「ええ。ただね」
「ただ?」
「この学校にはこの国の人だけいないけれど」
かな恵は留奈にこう前置きして話した。
「北朝鮮はね」
「あそこは食べるものないからね」
「そもそもね」
「ダイエットじゃなくて飢餓よね」
「ずっとね」
それこそというのだ。
「大勢の人がね」
「餓えてるわね」
「そうした状況だから」
それ故にというのだ。
「また別ね」
「あそこはね」
「将軍様だけがね」
「丸々太ってるわね」
留奈はその将軍様の顔を脳裏に浮かべて話した。
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