新オズのかかし
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第三幕その十二
「実際に感じているからだよ」
「言ったことね」
「そうだよ、本当に見てね」
「感じることは大事ね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「何と言ってもね」
「それで私達もわかって」
「四姉妹の人達もだよ」
「わかってくれているのね」
「そうだよ、しかしこの牛乳はいいね」
魔法使いは飲みもののそちらをお口にして言いました、皆飲んでいるものは牛乳や果物のジュースです。
「物凄く美味しいよ」
「この国の牧場の牛乳ね」
「これなら幾らでも飲めるよ」
「じゃあ次はね」
ドロシーは魔法使いの言葉を聞いて言いました。
「私牛乳を飲むわ」
「今の林檎ジュースからだね」
「そうするわ」
「そうしたらいいよ、牛乳だってね」
「時代と場所によって」
「変わるからね」
そうなるというのです。
「味がね」
「そうよね」
「乳牛から搾ってね」
「それからね」
「今の技術で精製してね」
そうしてというのです。
「冷蔵庫で保存しているから」
「これだけ美味しいのね」
「やっぱり搾ってすぐにだよ」
「飲む牛乳は美味しいわね」
「うん、けれどね」
それでもというのです。
「こうしてだよ」
「今の技術で精製した牛乳はね」
「美味しいよ」
「そうよね」
「しかも衛生的だしね」
このこともあってというのです。
「いいんだよ」
「そうよね」
「そしてね」
魔法使いはさらに言いました。
「食器だってね」
「いいわね」
「昔のものと比べてね」
「そうよね」
「それでいて昔のものもだよ」
「いいものはね」
「守っているからね」
そうしているというのです。
「いいんだよ」
「そうよね」
「このコップだって」
飲んでいる牛乳が入ったガラスのそれを見ました。
「昔と比べて」
「今のコップはね」
「いいよ」
「そうよね」
「同じデザインでもね」
「品質がよくなっているわね」
「製造する技術と素材もよくなっていて」
そうなっていてというのです。
「職人さんの腕もね」
「よくなっているから」
「そう、職人さんもね」
この人達もというのです。
「技術が受け継がれているなら」
「よくなっていくわね」
「そうだよ、代々ね」
「どんどんそうなるのね」
「設備に素材にね」
「科学や魔法の技術に」
「それに職人さんの腕がね」
そういったもの全てがというのです。
「よくなっていっているから」
「同じガラスのコップでも」
「全く違うよ」
「よくなっているわね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「そのことを理解して」
「そうしてよね」
「私達もだよ」
「オズの国で生きて」
「さらによくなる様にね」
「政治をしていくのね」
「そうしていこうね」
魔法使いは笑顔で言いました、そうしてです。
皆で四姉妹の国の十九世紀のアメリカのお料理も楽しみました、そして四姉妹と別れて次の国に向かうのでした。
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