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魔法少女リリカルなのは 小さい頃から時空管理局に勤めていた少年

作者:stk
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出向とお迎え

「それではシリエ・モンディアル三等陸佐を含む六名、機動六課に今日より出向してきます。」
朝、部隊長室では先日から決めていたメンバーが出向することになった。
期限は今日より解散までの間。
「了解です。能力限定(リミッター)はモンディアル三佐に任せます。」
「分かりました。」
「出向中は第一優先を僕の指示にします。それ以外は八神二等陸佐の指示にしたがようにしてください。」
「了解です。それでは行ってきます。」
モンディアル三佐を先頭に部隊長室を出ていく隊員たち。
そのなかには不安そうな目で見ている一人の士官がいた。
スカルン一尉。
彼は黙って私を見ていた。
少しすると彼も出ていった。
「ミライよ。オットーを迎えに行くついでに近くにあるレリックを回収を手伝って行きたいんだが。」
「わかったよ。『オオカリ二等陸佐、僕の分隊を此方に送って。任務があるから。』」
『了解です。』
僕はオオカリ二佐に連絡をして、分隊を呼び出して貰った。
任務は簡単。
レリックを回収するだけ。
「ミライ。ルーテシアお嬢様がいるそうだ。お嬢様に協力していることがばれたらヤバくないか?」
「うちの部隊は市街地調査として封鎖すれば問題はない。」
「頭がさえるようになったのだな。」
僕を誉め出すチンク姉。
僕ってそんなに子供に見えていたのか。
結構悲しく感じるものなんですね。
「失礼します。スクライア二等陸尉以下五名、の任務について聞きに来ました。」
「忙しいのにごめん。今回の任務はレリックの改修。他部隊がいた場合は協力せずに奪ってください。」
僕は管理局員として、それも上階級者としては言うべきではない発言だった。
しかしスクライア二尉は任務に対して疑問を持たなかった。
「局員以外に青色のバリアジャケットを着た女性達がいたら協力してあげて。」
そして姉妹達(ナンバーズ)に協力することにした。
そんなことが局にバレると退社になるどころか軌道拘置場送りになるだろう。
今から言い訳を考えておかないと。
「わかりました。それでは任務に向かいます。」
「気をつけてください。向こうにはモンディアル三等陸佐がいますから。」
「了解です。」
「スクライア二等陸士は私について来てください。」
「はい。」
「それでは任務開始。」
モンディアル三佐たちはすぐさま転移ポートを使用して機動六課に行ってしまった。
もう少し遅ければ別任務を頼めたのに。
「チンク姉、僕たちも行きましょう。」
「そうだな。しかしあいつらで大丈夫なのか。」
「それはわからないです。」
「それなら姉たちも行くぞ。」
言い出したチンク姉をとめることが出来ず現場に向かった。

「ミライ、あそこにいるのが先程の連中ではないか。」
チンク姉の言う通り何も出来ずに待機していた。
「准将、上からの圧力で捜査が出来ません。」
やはり最高評議会から圧力が掛かっていた。
現場に行けないなら、
「それでは任務場所を変更しよう。場所は此処から半径1km内の所で、砲撃魔法で機動六課の妨害にする。」
「了解です。准将たちはどちらに?」
やっぱり聞いてきた。
此処は隠すなく答えるのが先決だった。
「現場に乗り込みます。」
「無茶です。准将止めてください。」
後から隊員の一人がスクライア二尉に話しかけてきた。
「スクライア二等陸尉、後方より魔力反応です。」
話を聞いた僕はスクライア二尉に至急退避するように告げた。
「チンク姉にスクライア二士、迎撃体制をお願いします。」
「そうだな。ミライにしては適切な判断だな。」
珍しくチンク姉が僕を誉めてくれた。
僕がスカリエッティーの下にいたときは正しい指揮能力を隠してきた。
「隊長来ます。」
スクライア二士の言葉で考えることを止めて迎撃体制に入った。
「砲撃開始。」
反応が近づいてきたところで僕は指示を出した。
「***、******。」
チンク姉が僕に何を言ったかわからなかったが何も聞こえなかった。
僕とスクライア二士は砲撃をしていた。
「やめるのだ。相手はオットーだぞ。」
チンク姉の声が聞こえたと思ったら、砲撃の中からオットーが現れた。
オットーはほとんど無傷だった。
「ミライ、判断が下手だな。」
「オットー姉さんがどうしてここに?」
僕らはまだ迎えには行っていなかったがここにいた。
どうやってここがわかったのだが気になるが今はそれどころではなかった。
「至急、レリックの回収を開始します。」
僕はレリックの回収を命じ、スクライア二士を動かした。
『機動六課に告げる。ミッドチルダでの魔法の行使は禁じられている。抵抗せずに投降しなさい。さもなければ僕たちが武力行使で逮捕します。』
「管理局同士なのに仲が悪いのだな。」
チンク姉が僕に言ってきた。
確かに本局と地上本部は仲が悪いが僕にとってはどうでもいいことだ。
だがレリックを手に入れるためには演じなければいけない。
『機動六課の部隊長の八神はやて二等陸佐です。どうしてこんな事をするか教えて欲しいんやけど。』
『現在地上本部は機動六課を認めてない。交渉決裂ですね。』
僕は通信を切った。
それと同時に各分隊に連絡して隊舎の防衛を指示した。
「それではスクライア二等陸士の所に行きましょう。」
僕はチンク姉とオットー姉と一緒にレリックのある地下に向かった。

「スクライア二等陸士、ありましたか?」
先に向かったスクライア二士と合流した。
「見つけたのですが先を越されてしまいました。」
よく見るとルーテシアお嬢様がいた。
「ルーテシアお嬢様、此処は僕たちに任せて下さい。」
僕は飛び出してルーテシアお嬢様に逃げるようお願いした。
その途端天井が崩れてきた。
「各員対ショック防御。」
僕はスクライア二士と一様チンク姉たちにも指示をした。
僕は一旦地上に避難することにした。
それから救出するのが妥当だと思った。
「スクライア二等陸士、転移。」
「了解。」
僕たちは地上に避難した。
『ミライ、そんなところでなにをやっているのです?』
「げっ。クアットロ姉様。」
僕は思わず不味いことを言ってしまった。
『今の態度改める必要がありそうですが今はそんなことを言っている暇はないので我慢しましょう。』
助かった。
「それではこれからルーテシアお嬢様を助けに行くので失礼します。」
~数分後~
「ギャラクシーブレイカー。」
ルーテシアお嬢様を逃がすためにランクSの砲撃を放った。
「スクライア二等陸士。お嬢様の確保を。」
「了解です。」
スクライア二士にすぐ転移してもらい助けにいってもらった。

その頃、機動六課のフォアードたち
「この魔法は。」
ヴィータに気付かれた。
「ちょっとごめんね。」
ヴィータが振り向いた時にはもう転移が終了したからだった。
「まさか管理局の部隊が犯罪の手伝いを。」
気づいても何も出来ない。

「セイン姉、レリックだけお願いします。」
僕はセイン姉に頼んだ。
「スクライア二等陸尉、クアットロ姉様たちの援助をお願いします。」
『了解しました。』
ヘリを落とせなかったみたいだけど逃げる援助はしないとね。
『こんなことして良いと思っているのかテメェーは。』
「なんのことでしょうか?証拠が欲しいですね。」
ヴィータからの通信を勝手に切った。
「隊長、ナンバーズの避難が完了しました。」
スクライア二士から報告を受けて僕は
「各員帰還せよ。」
僕はそう指示をだした。
 
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