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ハッピークローバー

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第百四十五話 文化祭が近付いてその二

「お金学校から出てね」
「売上は寄付ですか」
「困っている人達にね」
「世の中の」
「そう、だから頑張ってね」
「世の中の困っている人達の為に」
「そう、孤児院にもね」 
 そういった場所にというのだ。
「寄付されるから」
「それならですね」
「そう、いいことでしょ」
「そうですね、売り上げを寄付して」
 そしてとだ、理虹も頷いた。
「それで助かる人がいるなら」
「いいでしょ」
「はい、寄付もすることですね」
「時にはね」
「自分しか考えないと」
 それならとだ、理虹は言った。
「よくないですしね」
「時々でもいいことをしないとね」
「駄目ですね」
「そうよ、だからね」
 先輩はそれでと話した。
「他の部活もね」
「お店やって」
「その売り上げはね」 
 それはというと。
「ちゃんとね」
「寄付されますね」
「先生がネコババとかしないから」
「それは絶対にやったら駄目ですよね」
「けれどする先生もね」
「いますね」
「世の中にはね」 
 そうだというのだ。
「学校の先生っておかしな人多いし」
「本当に多いですね、うちの学校は違いますが」
「おかしな先生もいるけれどね」
「社会科の中川とか」
「けれどね」
 それでもというのだ。
「その中川もそんなことしないでしょ」
「授業とテストが酷いだけで」
「悪いことする奴じゃないから」
 だからだというのだ。
「その中川でもね」
「他の学校の先生よりましですね」
「ずっとね」
 こう言うのだった。
「暴力振るわないし」
「暴力振るう先生もいますよね」
「公立とかだとね」
「それも普通に」
「あの、どんなに怒ってもビンタ一発で済ませる先生がいるって聞いて」 
 そうしてというのだ。
「夢みたいだって憧れる様な」
「酷い暴力振るう先生いますね」
「生徒を床の上で背負い投げにしたり」
「それ大怪我しますよね」
「普通は畳の上でするでしょ」
「柔道の技は」
「あれはクッションになるからよ」
 畳がというのだ。
「それでいいけれど」
「床の上でやったら」
「そのクッションもなくてね」
「大怪我しかねないですね」
「しかも受け身知らない人にね」
 そうした相手にというのだ。 
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