| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十七部第三章 港の整備その十三

「世の中には」
「闇医者がいてな」
「裏社会も」
「結果としてそちらの利益になる」
「そうなるよりはですね」
「法的に認めてだ」
 どうしても起こってしまうことならというのだ。
「裏社会の利益とはしない」
「その考えによって」
「総統もそうされた」
「避妊、中絶は認める」
「そうな、カトリックはこのことにはいい顔をしなかったが」 
 それでもというのだ。
「その様にされた」
「裏社会のことを考えると」
「そうされた、だがそれでもだ」
「人口抑制政策はですね」
「撤廃された」
 そうなったというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「開発、開拓も行い」
「新たな第一次産業や以外の技術も入り」
「人口も増える」 
 これからのエウロパはというのだ。
「そうなる」
「そして人口が増えて」
「総生産も増えてな」
「国力が上がりますね」
「人口は相当に増やさないとだ」
 そうしなければというのだ。
「連合には勝てないがな」
「今で四十倍の開きがあります」
「こちらは一千億でな」
「あちらは四兆です」
「この差は大きい」
 このことは否定出来ないというのだ。
「どうしてもな」
「だからですね」
「人口のことはな」
「相当にですね」
「努力してだ」
 そうしてというのだ。
「増やすことだ」
「そうすることですね」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「やがてはな」
「連合を凌駕しますね」
「私も思う、人口はな」
「その国の最大の力ですね」
「これが多ければだ」
「多いだけ強いですね」
「このことが変わったことはない」
 それこそ一度もというのだ。
「人類社会でな」
「その通りですね」
 タンホイザーもその通りだと答えた。
「一度も」
「人口こそが最大の力なのはな」
「幾ら総生産が凄くとも」
「人口が少ないとな」
「その総生産も活かせません」
「満足にな」
「総生産を高め」
 かつとだ、タンホイザーはさらに言った。
「そしてですね」
「人口もだ」
「増やすべきですね」
「そうだ、人口は掛け算で増えると言うが」 
 実際にそう言われてきた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧