スーパー戦隊超決戦
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三十二話 仕切り直しその十八
「前向きになれ、そして熱くもだ」
「あることか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「そうなることがだ」
「俺には必要か」
「その通りだ」
朝加は確信を以て言い切った。
「だから頑張れ」
「それならだ」
門藤は確かな声で応えた。
「色々本も読んでだ」
「前向きになるか」
「努力してな」
「こうしたことも努力が必要か」
マーベラスはビールをジョッキで飲んでから述べた。
「そうなのか」
「あらゆることにだな」
ギブケンが応えた。
「それは」
「そうか」
「ああ、そうだ」
まさにというのだ。
「何に対してもな」
「努力が必要でか」
「それでだ」
「前向きになるにもか」
「人によってはな」
「努力が必要か」
「そうだ」
まさにというのだ。
「これがな」
「そうか、なら俺も何かするには」
「努力することだ」
「それが大事か」
「そうなる、そして努力すれば」
その時はというち。
「それは必ず財産になるからな」
「いいことだな」
「そうなる」
「わかった、努力していく」
それならとだ、マーベラスも頷いた。そうしてだった。
何かすべきことに対しては努力することにした、だがここでドッゴイヤーが彼にこんなことを言った。
「自覚していなくても」
「努力しているか」
「そうした場合もあるよ」
「そうなのか」
「多分マーベラスはね」
彼はというと。
「ちゃんとね」
「努力しているか」
「戦いでも他のことでもね」
「自覚していないだけでか」
「そうかもね」
その実はというのだ。
「そしてその努力がね」
「実を結んでいくか」
「これまでもそうだったし」
「これからもか」
「その筈だよ」
「わかった、なら自覚した時もな」
「努力するね」
「そうしていく」
こう答えた、そう話していたが。
その彼等を見てだ、ドクターマンは呟いた。
「素晴らしい戦士達だ、彼等とだ」
「彼等と?」
「何かありましたか」
「いや、何でもない」
メイスンとファラにこう返した。
「気にしないでくれ」
「そうですか」
「それでは」
「うむ、では宴が終わればだ」
ドクターマンはあらためて言った。
「南極に戻りな」
「ギアの基地で、ですね」
「休みますね」
「そうしよう」
こう言うのだった。
「そしてこれからどうするか」
「考えますね」
「そうしますね」
「そうしよう」
「さて、これからですが」
モンスターは自分から言った。
「他の組織の連中がですね」
「私のところに来る」
「協力を求めて」
「そうしてくる、間違いなくな」
「もう決まってますね」
モンスターは笑って話した。
「ドクターマン様のお考えは」
「今はな」
「そうですよね」
「今はな」
ドクターマンは考える顔で答えた、その顔から彼の考えは見られなかった。だが確かに彼は考えていた。これからのことを。
第三十二話 完
2024・8・1
ページ上へ戻る