今度こそ、成し遂げてみせる【未完】
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戦姫絶唱シンフォギアG
第1話
皆楽しい、ソロモンの杖護送任務!
サイト管理者です。第21話となります。
どうぞ、ご覧下さい。
*はナレーション風です。
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世界中に衝撃を与えたルナアタック事件から三ヶ月が経過した今日であるが、雷雨が降る夜中、目的地へと向けてとある武装列車は走っている。
そんな現在、この武装列車は、ノイズの大群に襲われている真っ最中であった。
武装列車の屋根に備え付けられた固定機関銃が飛行型のノイズへと攻撃しているが、ノイズを穴だらけとすること無く、弾丸は全てすり抜けている為、成果は殆ど無かった。
ノイズの飛行型は、形をドリルへと変えたと同時に武装列車の内の一両へ突撃し、内部にいる警備員を炭化させ、数秒もしない内にその一両は爆発が発生。
それでも、武装列車のスピードは劣ること無く、目的地へと向けて走り続ける。
足を止めるな、スピードを更に上げろ。
武装列車は加速していく。…これからの世界にとって”重要な荷物”を、一刻も速く、目的地へと送り届ける為に。
その”重要な荷物”とその”重要な荷物を肌身離さず抱える男”と、護衛する女性達は移動中であった。
最も、その移動中の最中、1体のノイズが天井の一部を破壊し顔を出したことで、迎撃行動にシンフォギア装者は出た為、現在は二人の女性が男と共に避難しつつ、護衛を行っている。
シンフォギア装者含め護衛しているのは二課に所属する者達であり、女性オペレーター友里、シンフォギア装者の響、クリス、そしてカウンターサイドの異能力を保有するヒルデ。
今回の作戦の経緯として、櫻井了子ことフィーネが所持していた聖遺物【ソロモンの杖】と、現在その杖を所持している【ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス】通称ウェル博士を、岩国の米軍基地まで護送する為、二課は護衛の任務に就いていたのだ。
ノイズ迎撃の為、響とクリスはシンフォギアへと変身したと同時に、天井の一部を破壊し舞い上がる。
さて、諸君はヒルデが今何処に居るのか、気になるのではないか?
気になる?
そうか、…では、ヒルデの視点で、お見せしよう。
〈ヒルデSIDE(三人称視点含む)〉
初めての事だ、真夜中の夜勤は。
オリジナルである管理者でも、真夜中の勤務なんぞ無かったぞ、ホワイト企業の中のホワイト企業に属していたしな。
これが俗にいう、ブラック労働と呼ばれるやつか。
はぁ、と溜め息を吐き、辟易としながらも引き続きノイズを掃討するヒルデ。
まぁ、しかし、給料が市役所で務める公務員よりも遥かに高いし、週に2日は必ず休日がある、休日に急遽出勤となったとしてもその日の給料が支給される、体調が悪ければ自宅静養しても良し、などなどはブラック企業と違う。
ブラック企業はそもそも休日出勤&時間外労働なんぞ当たり前であるし、熱が38度以上あっても出勤だ。
その面を考えると、二課はホワイト企業に属するの、か?
まぁ少なくとも、ブラック企業ではないのは実際に働いている自分からすると間違いなど絶対ない。
…それはそうと、ノイズの数が多いな。
とても一人では無理があるのだが。
こういう時、援護があっても良いとは思うのだが、むしろ援護してくれ。
現在も博士を護衛し、シンフォギア装者である響や奏は仕方がないとして、…管理局の援護はあってもいいだろうが!
あれか、自分の事で忙しいからか?
あぁ、なら仕方がn…ではない!
全く、これだからコピーは……同一人物であるからブーメランだな。
はぁ〜、一人でこの規模のノイズを相手にしているぞ〜。
後退しているんだぞ〜、…だから速く来い、死んでしまう!死ぬつもりなんぞ毛頭ないが死んでしまう!
…あ、しまった。
【アオイ・シズカ】が所有するアサルトライフルで撃ち落としている最中、とある1体のノイズが響たちのいる車両の天井に突き刺さり、その天井の一部が炭素化した。
護衛対象ー!?
拳銃から発する発砲音が何回も聞こえ、そのノイズへ命中していくが効果は全くなかった。
発砲している人物は女性オペレーターの友里であろうが、このままでは…ん?
歌声が、ヒルデの耳には確かと聞こえた。
これは、聖唱だ。それも、響とクリスからだ。
「Balwlsyall Nescell gungnir tron」
「Killter Ichaival tron」
聖唱直後、天井の一部を破ったノイズは突如として炭素化されかと思えば、ガングニールを纏う響、イチイバルを纏うクリスが舞い上がり、ヒルデのもとへと駆けつけた。
「お待たせしました、ヒルデさん!博士は無事ですよ!」
そうか、それは本当よかった。…今なんと?
「待たせたなヒルデ、こっから派手に暴れてやるぜ!」
撃破ありがとう、援護も助かる。
だがな?一つだけ言わせて欲しい。
「お前達っ、護衛対象の側から離れるな!護衛対象が死んだらどうするつもりだ!」
本当に死んだらどう責任取るつもりなんだ。
だが、大丈夫だろう、二人ならきっと分かって…「背中は任せたからな!」「任せて、クリスチャン!」…。
人の話を聞いてたか!?
はぁ、…此処は二人に任せるか、猛者だからな。
護衛対象である博士の元へと、私は向かう!
*その後、なんやかんやあって、襲来した全ノイズを撃破し、護送任務は無事終わりを迎えたのだった。
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