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太ってもわかりにくい

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第二章

「俺の」
「そうだったわね」
「よく身体動かしてな」
「運動してるからね」
「カロリー消費してな」
 そうしてというのだ。
「別にな」
「太らないわね」
「ああ、だったらいいけれどな」
「毎日朝と夕方にお散歩して」 
 百合子は文太に話した。
「それでお家でもでしょ」
「よくおもちゃで遊んでな」
「お家の中歩き回るし」
「随分動き回ってるな」
「元気にね」
 こう言っていいまでにというのだ。
「歩き回ってるから」
「太らないか」
「筋肉はついても」
 それでもというのだ。
「贅肉がつくことはね」
「まずないか」
「よく食べるけれど」 
 それでもというのだ。
「その分ね」
「よく動くからな」
「だからね」 
 その為にというのだ。
「太ることはね」
「ないか」
「ええ」
 そうだというのだ。
「そうはね」
「そうだな」
「ただ。人間と比べてわかりにくいことはね」
「外見でもな」
「そのことは事実だから」
 それでというのだ。
「よくね」
「注意しないといけないな」
「ええ」
 百合子はその通りだと答えた。
「小さくで毛に覆われている分ね」
「そうだな、今回は変わってなかったけれどな」
「これからもね」
「注意して見てな」
「若し太ったら」
 その時はというのだ。
「ダイエットよ」
「運動増やすことだな」
「幸いふわりは身体動かすの好きだし」
「プールに連れて行ったら」
 そして水泳をさせればというのだ。
「身体に負担かからずにね」
「身体動かしてな」
「痩せるわよ」
「そうだな、まあ筋肉がついても体重増えるからな」
 ここでだ、こうも言った文太だった。
「そのことも頭に入れないとな」
「それならいいしね」
「脂肪じゃないからな」
「そのことも頭に入れて」
「ふわりの体重見ていこうな」
「そうしていきましょう」
 百合子は笑顔で応えた、そうしてだった。
 ふわりにご飯をあげた、するとだった。
「ワンワン」
「健康的だな」
「それが一番よね」
 笑顔で言うのだった、まずは元気であることがだと。


太ってもわかりにくい   完


                 2024・9・22 
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