ドリトル先生と奇麗な薔薇達
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第十二幕その三
「ですが」
「それでもですね」
「アレンジすれば」
「いいですね」
「考えて。考えて」
そうしてというのです。
「そこからです」
「別のものにすれば」
「それで、です」
「いいものになりますね」
「今回はそのことがごくわかりました」
日笠さんに笑顔でお話しました。
「そうなりました」
「先生としては」
「はい、ただ」
「ただ?」
「薔薇は恋愛の象徴の一つでもあることが」
このことがというのです。
「本当にです」
「おわかりになられたのですね」
「はい」
まさにというのでした。
「そうなりました」
「そうですか」
「はい、ですから僕にとってもです」
「よかったですか」
「お二人に感謝しています」
エンベルグさんそれにブラウシュタインさんにというのです。
「左様です」
「それは何よりですね。では今は」
日笠さんは先生のお話を聞いて笑顔で言いました。
「二人で」
「薔薇達をですね」
「観て」
今の様にしてというのです。
「楽しみますか」
「それでは。僕は本当にです」
「薔薇がお好きですね」
「今回のことだけでなく」
「他のことでもですね」
「薔薇を観られるだけで」
それだけでもというのです。
「幸せです」
「そうですか」
「ですから」
それでというのです。
「今もです」
「そうですか」
「些細なこともかも知れないですが」
それでもというのです。
「薔薇が好きなので」
「だからですか」
「観られるだけで」
それだけでもというのです。
「嬉しいです」
「それでは」
日笠さんは先生のその話を聞いてです、明るい表情になってそのうえで先生にこんなことを言ったのでした。
「これからもこうして」
「こちらに来てですね」
「そうしてです」
そのうえでというのです。
「ご覧になりますか」
「いいですね」
先生はにこりと笑って応えました。
「それでは」
「はい、そして一緒にです」
「幸せにですね」
「なりましょう」
こう先生に言うのでした。
「そうしましょう」
「これからも」
「それでは」
こうしたお話もしてです。
赤に白、黄色にピンクに紫に青のです。
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