おぢばにおかえり
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第八十三話 回廊ひのきしんその十二
「だったら余計にね」
「僕で切らないと駄目ですね」
「ええ、いさんでいってね」
「僕にとっては一番難しいですが」
「それでもね」
こう新一君にお話してです。
私は新一君を見てあらためてこう言いました。
「やっていってね」
「諦めないで、ですね」
「そう、おみちはこうしたことで諦めるとか見捨てるとかないから」
いんねんを切って癖性分をなくすことについてです。
「だからね」
「僕もですね」
「いさんでいって」
そうしてです。
「切ってなくしていってね」
「そうしないと駄目ですね」
「やろうと思ったら」
それならです。
「それだけでね」
「全然違いますね」
「そうなるからね」
「そうなんですね」
「だからいさんでいってね、新一君筋はいいから」
このことは間違いないです。
「きっとよくなるわ、その為にもね」
「これからあの人とひのきしんですね」
「いさんでいきましょう」
商店街を一緒に歩きながら言いました、そしてです。
神殿本部の南礼拝堂の前に来ますと暫くして先輩が来られました、先輩はまずは私に笑顔で挨拶をしてくれました。
「おはよう、ちっち」
「おはようございます」
私も笑顔で挨拶を返しました、ですが。
新一君は相変わらずです、頭を下げないで挨拶もしないで。
しかも先輩を睨んでいます、私はその新一君に言いました。
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