金木犀の許嫁
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第三十五話 大阪でのデートその一
第三十五話 大阪でのデート
夜空は姉の言葉を受けて佐京と大阪でデートをすることになった、このことは佐京もわかっていてだった。
二人で学校で昼休みに話した、夜空は屋上でベンチに並んで座っている佐京に顔を向けてそのうえで言った。
「何時大阪に行こうかしら」
「そう、まずはね」
佐京も夜空に顔を向けて応えた。
「何時行くか」
「それが問題よね」
「行く場所は決まっているから」
「大阪ね」
「難波に」
こちらにというのだ。
「上本町の方に」
「もうそのことはね」
「決まってるから」
だからだというのだ。
「コースとかはね」
「迷わないわね」
「うん、けれどね」
「問題は何時行くかよね」
「やっぱり行くなら」
それならというのだ。
「休日だね」
「そうよね」
夜空はまさにと答えた。
「何時行くかってなると」
「俺達今神戸に暮らしてるし」
「神戸の学校に通って」
「それでね」
そうであってというのだ。
「本当にね」
「行くとしたらね」
「休日だよ」
「それ以外はね」
「無理があるよ」
「お家神戸にあって」
夜空はそれでと話した。
「神戸の学校に行って」
「大阪に行くのは」
「やっぱりね」
どうしてもというのだ。
「無理があるわ」
「そうだよね」
「だからね」
そうした事情があるからだというのだ。
「行くとしたら」
「休日しかないよ」
「そうね、その休日の何時に行こうかしら」
「今度の日曜にしようか」
少し考えてからだ、佐京は提案した。
「それなら」
「今度の日曜なの」
「どうかな、俺空いてるし」
「予定ないのね」
「今度の日曜は」
「それ言ったら私も」
ここでだ、夜空も言った。
「予定ないわ」
「今度の日曜は」
「そうなの」
こう佐京に言った。
「私もね」
「だったら都合がいいね」
佐京は微笑んで応えた。
「一緒に行けるね」
「大阪にね」
「そうだね」
「それじゃあね」
夜空は佐京の言葉を受けて微笑んで応えた。
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