ウルトラマンメビウス ウルトラ兄弟最大の戦い
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第七話 ウルトラ戦士堂々の勝利!その二
「あれだけの宇宙人ともなるとやっぱり」
「ということはだ」
ジョージも考えながら言ってきた。
「貴族の上となると」
「王様?」
「それより上じゃない?」
コノミに対してマリナが言う。
「あの連中の上なんだから」
「じゃあ皇帝ですかね」
秘書官がふと言ってきた。
「王様より上になると」
「ということはだ」
補佐官も腕を組んで話に入ってきた。
「相当な奴なのではないのか?」
「どんなのでしょうかね」
「考えたくもない」
補佐官は自分の気持ちを非常に正直に言う。
「あの連中を従わせるような奴なぞ」
「恐ろしいまでの力を持っていることは確かでしょうね」
総監代行はさらに言葉を続ける。
「例えば」
「例えば?」
「ウルトラの父でさえ苦戦したような」
「それって洒落になりませんよ」
テッペイはその言葉を聞いて顔を青くさせる。
「そこまで手強いとなると」
「やっぱり皇帝ですかね」
秘書官はまた述べる。
「あの連中が貴族で大臣で」
「何で宇宙にはそんなとんでもないのしかいないんだ」
補佐官はあらためて泣きそうな顔になる。
「おかしくはないかね?」
「言われてみればそうですよね」
テッペイがそれに答える。
「何かとんでもない宇宙人が多いような」
「まあ今回は特に酷いが」
補佐官は露骨に口を尖らせている。
「どうして宇宙人はこうなのかね」
「いい宇宙人もいることにはいますよ」
総監代行が言ってきた。
「そうですかね」
「はい。ですから一概には言えません」
「あの連中が異常なだけか?」
リュウがつい首を傾げさせて述べる。
「幾ら何でもよ」
「確かに彼等は宇宙人の中でもとりわけ悪質です」
「けれど実際にああした国あるんじゃない?」
マリナがふとそれを口にする。
「何かさ」
「それってとんでもねえ国だぜ」
ジョージが突っ込みを入れてきた。
「あんな連中とそっくりの国ってよ」
「ババルウ星人とかザラブ星人なんかあんまりですよね」
コノミですら彼等には容赦ない言葉を口にする。
「実際にいたら」
「あんな連中がそうそういてたまるか」
補佐官はまた口を尖らせる。
「唯でさえ今回はバルキー星人だのテロリスト星人だのマグマ星人だのが来ておるのに」
「何か物凄い顔触れですね」
秘書官がこれまでの戦いを思い出して懐かしむようにして述べる。
「それを思うと」
「そんな連中の上となると性格は相当悪いだろうな」
ジョージはそう予想してきた。
「一体どんな奴なんだろうな」
「考えたくない程かもね」
「あの連中よりもかよ」
リュウがマリナに言う。
「何か想像できねえぞ」
「ああ、想像もしたくないわ」
補佐官がここでまた本音を漏らす。
「どんな奴か想像もつかん」
「しかしいるとなれば」
総監代行はここでもクールに自分の言葉を出す。
「戦う時があるかも知れませんね」
「そうですよね」
テッペイがそれに応える。
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