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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル

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第140話 

side:小猫


 イッセー先輩からのSOSを受け取った私は仙術と先輩の匂いを辿って彼を探しています。イッセー先輩の匂い限定で私は何処にいても嗅げるので間違いなくこちらにいます。


「先輩!」


 そして床に倒れている先輩を発見した私は直に駆けよって先輩を抱き起こしました、意識はなく酷く顔色が悪いです。


「ドライグ、一体何があったんですか?」
『実はな……』


 先輩は意識が無かったため私はドライグから事情を聴くことにしました。


 彼の話によると先輩はあのフリードと戦ったそうで以前のフリードからは想像もできないほどパワーアップしていたらしく、先輩はオートファジーを使うまでになってしまったそうです。


「なら直ぐにレベルの高い美味い食材を食べさせないと……」


 私は念のために持ってきていた未完成のセンチュリースープの入った保温性の高い水筒にメルクの星屑を入れてかき混ぜます。そしてそれをゆっくり先輩の口に注ぎました。


「イッセー先輩、元気になってください……」


 私は彼の頭を持ち上げてスープを飲み込ませました。すると弱っていた先輩の顔いろが見る見るうちに良くなっていきます。


「こ、この味はメルクの星屑……いやほのかに小猫ちゃんのセンチュリースープの味もする。来てくれたんだな、小猫ちゃん」
「先輩!」


 目を覚ました先輩に私は思わず抱き着いてしまいました。


「先輩、もう動いて大丈夫なんですか?」
「ああ、小猫ちゃんのセンチュリースープのお蔭で完全復活だ。危うく死ぬところだったしマジでありがとうな」
「そんな……メルクの星屑を入れたのが良かったんですよ」
「いやそんなことはないよ。それにセンチュリースープの味、完全にメルクの星屑に支配されてなかったんだ。もしかしたらスープとの相性が良いのかもしれない」
「そうなんですか?ならメモしておきますね」


 貴重な意見を貰えたので私はメモを書きました。


「それにしても驚きました。まさかあのフリードがイッセー先輩をここまで追い詰めるなんて……」
「文字通り命を捨てた特攻だった、あいつの事は今でも嫌いだけどあの執念だけは凄い物だと思ったよ」


 イッセー先輩はフリードとの戦いを思い出して物思いにふけっていました。


「だがもう俺達の邪魔をする奴はいない、後はディオドラだけだ」
「先輩、私も一緒についていっていいですか?アーシアさんは私にとっても大切な親友で家族ですので」
「ああ、一緒に行こう」
「はい!」


 私はイッセー先輩と一緒にアーシアさんを助けに向かうことにしました。シャルバと戦ってるリアス部長達の事も気になりますがそっちの方は皆を信じて先に進むことにします。


「なるほど、リアスさん達はシャルバと戦ってるのか。祐斗達が心配だがリアスさんや皆なら何とかしてくれるはずだ」
「はい、私達は自分に出来る事をしましょう」


 私はディオドラの元に向かう道中でこっちで何があったのかを先輩に報告しています。


「そうだ、小猫ちゃん。フリードに教えてもらったんだがD×Dでグルメ細胞を禍の団などに渡した奴の名前が分かったんだ」
「本当デうsか!?一体どんな名前なんですか?」
「ジョアっていう名前らしいんだけど……」
「ジョア?それってまさか……」


 先輩に教えてもらった名前に聞き覚えがあった私は思わず足を止めてしまいました。


「小猫ちゃん、知ってるのか?」
「前に節乃さんとクッキングフェステバルの優勝者について話を聞いていたんですがそこに名前が出た料理人の一人がジョアっていうものだったんです」
「クッキングフェステバル……」
「はい。でもそのジョアって人は不正が発覚した三田で優勝を取り消されたようなんです、そしてその後は姿を消してしまい表舞台では見なくなったと言われています」
「果たして本人なのか名前だけ借りた別人なのか……とにかくこの件が終わったら直ぐに親父に報告だな」


 ジョアの事も気になりますがまずはアーシアさんを助け出さないといけませんからね。私達は再びディオドラとアーシアさんのいる場所に向かって走り始めます。


 数分走っていくと私達の目の前にまるでゲームに出てくる魔王が潜む部屋に繋がる大きくて禍々しい扉が現れました。


「如何にもって感じの扉だな。さしずめディオドラはお姫様を攫った魔王って所か?」
「いえ物語序盤に出てくる盗賊団などのボス位置ですよ、あんな奴は」


 イッセー先輩は腕をグルグルと回して私は拳を握ります。


 次の瞬間私とイッセー先輩が扉にパンチを打ち込んで吹っ飛ばしました。


「おやおや、なんとも下品な入り方だ。流石は粗暴で薄汚い最低最悪の生き物であるドラゴンを宿したカスな人間の事はある」


 私達が部屋の中に入ると、大きな玉座に座っていたフリードが 
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