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神々の塔

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第八十二話 神々の黄昏その一

                第八十二話  神々の黄昏
 老子に言われた言葉をだった、一行は今迷宮を進みつつそれぞれ心の中で反芻していた。その中で言うのだった。
「世界を救った後か」
「そこまでは考えてへんかったな」
 シェリルはリーの言葉に続いた。
「どうも」
「そやったな」
「とてもや」 
 シェリルはさらに言った。
「そこまではな」
「考えられへんかったな」
「この世界を救えんかったらな」
「この世界は破滅してな」
「この世界にある全てが壊れて」
 そうなりというのだ。
「命もな」
「全て失われる」
「最悪の結果になる」
「そうなると思ってな」
 それでというのだ。
「世界を救うことだけをや」
「考えてたわ」
「そやったな」
「そもそもこの世界を襲う危機が何なのか」
 綾乃はこのこと自体について言及した。
「まだわかってへんし」
「一切な」
「具体的にどんなものか」
「そうやし」 
 このこともあってというのだ。
「ほんまうち等は考えてへんかったわ」
「この世界を救ってからのことは」
「一切な」
「そやけど」
 それでもとだ、綾乃は二人に話した。
「先の先まで考えて」
「それで動く」
「そうせんとあかんわ」
「政かてそうやし」
 こちらのこともというのだ。
「先の先まで考えてやらへんと」
「失敗するわ」
「結局は」
「そうなるし」
 実際にというのだ。
「やっぱりね」
「政は先の先まで考える」
「そうやないとあかん」
「絶対に。それやと」
 綾乃は二人の言葉を受けて述べた。
「うち等も世界を救った後どないするか」
「そこまで考えへんとな」
「絶対に」
「我等この世界やと不老やが」
 羅はこのことを指摘した。
「しかしな」
「不死やないね」
「そや、身体は老いることはなくてもな」
「死ぬことからは逃れられへんね」
「そのことも言われたわ」
「こっちの世界に来た時に」
「そやからな」
 羅は話を続けた。
「我等が死んでからのこともな」
「この世界のことを考えることやね」
「十星連合も他の勢力もな」
「どうなるか」
「やっぱり人が平和で安全に暮らすにはや」
 そうである為にはというのだ、羅は秩序が人に平和と安全それに繁栄をもたらすという自分達星の者の考えから話した。 
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