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スーパー戦隊超決戦

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第三十一話 襲撃その九

「勝てるな」
「そうよね」
「やはり経験だね」
 キュウレンバイオレットも言ってきた。
「大事なのな」
「それ次第で」
「そう、全く違うんだよ」
「経験を積まないとか」
「白紙だよ」
 こうジュウオウライオンに話した。
「幾ら強くてもね」
「それだけか」
「そうでね」
 そしてというのだ。
「思考や行動にもだよ」
「影響が出るんだな」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「これがね」
「そうなんだな」
「その経験の差をね」 
 キュウレンバイレットは戦いつつ言った。
「見せてあげようか」
「まっさらと詳しく書き込まれているのは違う」
 サルブラザーの言葉である。
「書き込みはそのまま力だ」
「その通りです」
 ブルーンはまさにと応えた。
「学んでいますと」
「色々備える」
「経験もです」
「そうだ、我々はこれまで随分と戦って来た」
「このことは大きいですね」
「財産だ」
 こうまで言うのだった。
「だからだ」
「その財産を使ってですね」
「勝つ、実際戦ってみるとな」 
 サルブラザーはハリケンブルーをあっさりと退けてから言った、まさに何でもないといった調子であった。
「何でもないな」
「はい、力やスピードはありますが」
 ブルーンはゴーオンブルーを退けてから答えた。
「ただそれだけです」
「そうだな」
「それぞれの力を使っても」
 戦隊の者にあるというのだ。
「しかしです」
「ただ使っているだけだ」 
 イヌブラザーはゴーグルブラックを退けてから応えた。
「何の癖もない」
「蓄積されたものがないな」
「全くな」
「そうだからだ」
 サルブラザーはイヌブラザーにも話した。
「何ということもな」
「ないな」
「全くだ」
「同じ者でも経験によって全く変わる」 
「その通りだな」
「だからこの者達はこのままだ」
 今度はデカブルーを投げ飛ばして言った。
「戦っていこう」
「そうしていくぞ」
 こう話してだった。
 サルブラザーも周りの面々も戦っていった、フィギュアが大きくなった戦隊の者達は次々に倒されていき。
 気付けば全員小さなフィギュアに戻った、ドンモモタロウは悠然と右手で開いた扇で自分を仰ぎつつ言った。 
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